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レジャー 2009年07月02日 15時00分
内外HP版地方競馬予想 佐々木敦子の最終のおみやげ
佐々木敦子です。今週から薄暮開催の浦和競馬が行われていますが、程よい荒れ具合ですね。 さて、最終日の最終レースは「宵待草特別」。サンワードナビとファストシャラポアが非常に安定しています。でも、この2頭絡みの馬券でもヒモが狂えば、それなりの配当が期待できるでしょう。 というわけで、ここは連穴狙いに徹したいと思います。地元・浦和馬で有力候補は、サニーインパクト。この馬はハラハラドキドキの追い込み馬ですが、仕掛けどころひとつで馬券圏内に食い込むだけの決め脚はもっています。サンワード、ファストの2頭が浦和特有の早めの競馬で前を掃除しにかかれば、漁夫の利を得たサニーが浮上するチャンスは十分です。 また、同じような走りをするアイムサンバディも当然、怠れないところでしょう。あとはミカノレディー、メリトゥムを加えればバッチリ! 上位2頭を軸とした3連単マルチ勝負です。【3連単2頭軸マルチ】(2)(9)軸(7)(1)(3)(5) 先週の宝塚記念は、カンパニー中心でいったのですが、残念ながら4着。でも、落ち込んでばかりはいられません。今週の日曜は中央と大井の“ダブルヘッダー”。週末は忙しくなりそうです。 ※馬旨(ウマウマ)指数…前4走の成績と前3走の成績をそれぞれ数値化し、その合計の差がより低く、総合計が高い馬が軸候補の筆頭となるデータ馬券。データは3着までに入る確率がベース。予想の基本は3連複となる。<プロフィール> 佐々木敦子(ささき・あつこ)3月31日生まれ/B型/東京都出身/パチンコ・パチスロに特化し、タレント活動中。最近は馬券もデビュー。南関東を中心に、パチンコ・パチスロで培った勝負勘と独自のデータをもとにヒットを連発している。 パチンコ必勝ガイド・漫画パチンカー・パチスロパニック7ゴールドでコラムを連載中。スカパー!777chサイトセブンTVにレギュラー出演中。 まだまだ競馬は駆け出しの私ですが、馬旨指数で頑張ってます。応援よろしくお願いします!
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
ハアさんの厩界舞台裏 ケイアイドウソジンで初重賞制覇を目指す馬場調厩員
今回、スポットを当てたのは、ケイアイドウソジンで初重賞制覇を目指す、“イケメン”調教厩務員の馬場隆光さん。女性には、残念ながら既婚者である。 「競馬が天職」と、専門学校を中退しトラバーユ。調教厩務員になって3年とキャリアは浅いが、競馬にかける情熱は、すでにベテランの域に達している。馬運も良い。昨年は、ロラパルーザで重賞初挑戦(京王杯2歳S、12着)。そして、ついにケイアイドウソジンで、夢をかなえるチャンスがめぐってきた。昨1日の追い切り(美浦ポリトラック、5F67秒4、上がり3F37秒6→11秒4=G一杯)の動きから、状態もピークに近いと判断できる。 「1週前に態勢は整ったので、今朝は終い重点にやったが、乗り役(高木助手)は『反応は抜群に良かった』と絶賛してました」と馬場さん。「状態に関して心配な点は何もないです」と満面笑みだ。 好位から余力十分に抜け出した前走のロベリア賞(1着)がまた圧巻だった。その裏にはこんなエピソードも。「前々走で舌を出して走っていたので、それを縛ったら効果てきめん。集中力を増し、あの通りの圧勝劇でした」 オンとオフの切り替えが上手な馬で、「普段は借りてきた猫のようにおとなしいが、ひとたび競馬に行くとスイッチが入る。賢い馬です」と目を細める。 最後に課題を含めて、勝算を聞くと、「ちょっと神経質で以前は環境が変わると、カイバを食べなかった。でも、成長して落ち着きが出た今なら(福島遠征も)克服してくれるでしょう」と不安を一蹴。 「千八(2勝)が一番競馬はしやすいし、条件的にチャンスは十分あると信じてます。応援してください。道悪? 他が苦にする分、有利になるはずです」と一発に虎視たんたんだ。
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
谷やんの地獄耳 一戦ごと進化 イコピコ勝って菊へ
白百合Sを快勝したイコピコが待望のタイトル獲得へ向け、意欲のみちのく遠征をかけてくる。福島は初見参とはいえ、平坦コースは過去2戦2勝。秋に弾みをつけたいという西園調教師を谷口記者が直撃した。 −−ここにきての充実ぶりはすごいですね。 西園師「ハ行で取り消した未勝利戦の後、宇治田原に放牧に出したのが大正解。あれで一気に馬に実が入った」 −−白百合Sは今までにない好位からの競馬となりました。 西園師「3番手につけて上がり3F33秒8でまとめた勝ちっぷりは優秀。素直で乗り手に従順だし、行きたい時に行けて終いもしっかりしているんだから、本当に頼もしい」 −−最終追い(栗東坂路800メートル52秒8)の動きは? 西園師「ここ2週、いくらかセーブしたのは輸送を考えてのものだが、直前にこれだけやれれば十分。プリンシパルSで体が減った原因は長距離輸送しか考えられないから、今回はある程度、余裕を持ってつくっている」 −−トップハンデ57キロについては? 西園師「定量になれば背負う斤量だし、秋の準備と思えば、何の心配もない。あとは、どちらかというと切れ味勝負の馬。道悪だけは嫌だね」 −−最後に抱負を。 西園師「一戦ごとに進化しているし、無限の可能性を感じている。ここで賞金加算というよりは、勝って夏休みに入りたい。もちろん、秋は菊花賞を目指すつもりだよ」
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
函館スプリントS スピニングノアール鋭伸
人馬ともに老練なコンビが、北の大地で一発を期している。スピニングノアールは8歳の老齢ながら、テレビ愛知オープン、CBC賞を連続3着。とりわけ、前走は「直線でスムーズに外に出せれば」と影山助手が悔やむ0秒1差の惜敗だった。 札幌には先週木曜に到着したばかりだが、「輸送も苦にせずカイバはまったく落ちていない。一連のいいデキをキープしていますよ」と言うのだから、まさにベテラン選手の頼もしさを感じさせよう。 一方、鞍上の中舘騎手も開幕2週で手堅く4勝をマーク。“ローカルの鬼”の異名通り、いぶし銀の手綱さばきを見せている。「過去に何度(7回騎乗)も手綱を取っているし、馬は手の内に入れてくれている。昨年の函館スプリント(鞍上は四位騎手)は6着だったけど、行き場をなくして追い出しが遅れたのがすべて。洋芝が苦手なわけではないから、展開さえ向いてくれれば中舘さんが持ってきてくれそう」(同助手)と陣営が信頼を置くのも納得だ。 経験豊富な高齢馬が穴を出すのは、夏競馬でよくある話。主役ビービーガルダンの回避で波乱含みの今年は、経験豊富なコンビに託す手は十分ありそうだ。 【最終追いVTR】ダートコース(稍重)で単走で追い切られた。上がり重点で軽めの調整。直線だけ追われ、5F69秒7、上がり3F38秒5→12秒1。時計は平凡だったが、攻め駆けしないタイプなので及第点か。
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
札幌新馬 サダムシンプウはイダテン異父弟
サダムシンプウ(牡、栗東・中村厩舎、父ネオユニヴァース、母ウメノダンサー、日曜4R芝1200メートル出走予定) 兄は一昨年のラジオNIKKEI杯2歳Sで2着したサダムイダテンで、昨年のNHKマイルCでも5番人気に推されたほど。函館ダートでの最終追い切りでは、力強い動きで5F72秒9、ラスト1F11秒7(馬なり)をマークした。 「ゲートが速く、スピードもある。少しトモが甘いけど、兄にも負けないくらいの素質を持っている」と高山助手。岩田騎手とのコンビでデビュー予定だ。 セレスワンラヴ(牝、栗東・宮本厩舎、父スペシャルウィーク、母オージーカンパニー、土曜4R牝馬芝1200メートル出走予定) 宮本厩舎の期待馬が初戦突破を狙う。直前は函館Wコースで5F66秒9、ラスト1F12秒9(馬なり)をマーク。軽めながらもスピード感満点の動きを見せた。 「動き、能力ともに水準以上のものがあるし、何より気持ちが前向きなのがいい。初戦から楽しみ」と宮本調教師。鞍上には川島騎手を予定している。
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
福島新馬 セレスティアルは“バラ一族”出身
セレスティアル(牝、美浦・尾形厩舎、父アグネスタキオン、母アルバローズ、土曜5R芝1200メートル出走予定) 祖母は秋華賞3着のロゼカラーでローズバド(重賞2勝、オークス2着)、ローゼンクロイツ(重賞3勝)など“バラ一族”の出身。1日の追い切りではラジオNIKKEI賞に挑むシャイニーデザートと併せて、美浦坂路800メートル50秒4、ラスト1F12秒6(馬なり)をマーク。余力十分に併入した。「体は440キロを切るくらい。十分乗り込んだし、仕上がりはいいね。追ってからしっかりしているのがセールスポイント」と尾形調教師。柴田善騎手とのコンビで初戦勝ちを狙う。 ロードシップ(牡、美浦・相沢厩舎、父マンハッタンカフェ、母ヒダカゲラン、日曜5R芝1800メートル出走予定) 5月下旬に入厩して以来、併せ馬で6本の追い切りを消化。仕上がりの良さが目立っている。「体、息ともできているし、マンハッタンカフェ産駒のうるささがなく、気性も素直。攻め馬通りなら初戦から期待できる」と相沢調教師。体は470〜480キロ。鞍上には松岡騎手を予定している。
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
阪神新馬 サリエル クラシック照準
サリエル(牝、栗東・松永幹厩舎、父キングカメハメハ、母シンコウノビー、日曜4R芝1200メートル出走予定) 期待された開業からなかなか思うような成績を挙げられなかった松永幹厩舎だが、今春はレッドディザイアが桜花賞・オークスで2着と大活躍。松永幹調教師の騎手時代同様、牝馬のミキオの面目を立てた。 そして今年の2歳も粒ぞろい。なかでも、今週、デビュー予定の当馬は来春の牝馬クラシックを狙える逸材だ。 「短距離向きのフットワークで早い時期からの活躍が期待できる」と師は上々の見立て。実際、6月24日には栗東坂路で800メートル55秒7をマークするなど、動きの良さも目立っている。 母のシンコウノビーは1997年ファンタジーS2着、98年のフラワーCで3着と活躍。阪神3歳牝馬Sでは1番人気に支持されたほどで、実績以上に素質を感じさせる馬だった。血統背景も力強く、新馬勝ちの期待が膨らむ。 ウイントランザム(牡、栗東・山内厩舎、父ゼンノロブロイ、母クイックラン、日曜4R芝1200メートル出走予定) 毎年、早い時期から2歳馬が大活躍する山内厩舎。現3歳世代はいまひとつパンチ不足だったが、当然、今年は巻き返しに力が入っている。 当馬は、父が今年から種牡馬デビューとなるゼンノロブロイ。2004年秋に、天皇賞、ジャパンC、有馬記念を3連勝したことは記憶に新しい。470キロ台の馬体は、まだ父ほど大きくないものの、ゆったりしたつくりはアカ抜けている。「気性が素直で乗りやすい。スピードも十分」と上籠助手も高く評価しており、短距離戦にも対応できそうだ。
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スポーツ 2009年07月02日 15時00分
渋谷淳の渾身のローブロー
日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会が女子を認可して1年。6月26日、東京・後楽園ホールでは、オール女子プロボクサーによる大会「G Legend2」が開かれた。 試合は全6試合。新設された東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦がメーンに用意され、菊地奈々子(白井・具志堅)が江畑佳代子(ワタナベ)を3-0の判定で下し、初代王者となった。 集まった観衆は1450人。盛り上がりは男子に引けを取らず、リングサイドには多くの新聞記者が集まった。この興行を見る限り、女子ボクシングはまずまずの1年を送ったと言えそうだ。 さあ、では女子ボクシングの未来はどれほど明るいのだろうか。正直なところ、まだまだ手探りの状態は続いている。 集客は思ったほど伸びず、肝心のレベルは一部の選手を除いて高いとは言えない。タイトルマッチの結果は男子のように新聞に載るのか? 一般紙の記者に聞くと「どうかなあ…」との返事が返ってきた。 また、今大会のプログラムによれば、出場12選手中、30歳以下の選手はわずか4人しかいなかった。女子ボクシングの今後を考えれば、若手選手の育成は急務。試合をできる選手の絶対数を増やさなければ、思うような試合は組めない。 いや、どうにも暗い見通しばかりを並べてしまったが、歴史的に見ても最初からスパークした競技は数少ない。菊地のセコンドを務め、女子ボクシングに長くかかわってきた野木丈司トレーナーは言う。「男子だって最初はこんな感じだったと思うんですよ。これはもう、地道にやっていくしかないんです」 女子ボクサーはなぜか男子選手よりも殴り合いを好む。故に彼女たちのファイトはいつも熱い。長い目でみれば、魅力あるファイトを積み重ねることが、競技の普及、ひいては発展の近道ではないだろうか。
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トレンド 2009年07月02日 15時00分
回収モードも何とか+1万円
朝10時から夜の11時までみっちり13時間労働。といってもパチンコだけど…。時々「趣味を仕事にされていてうらましいですね」なんて言われることがあるが、この“職業”はこれでツラいことも多いのだ。 基本的に出勤時間は自分で決められ休みも思うがまま。23時以降の残業もなし。確かに条件としては申し分がない…が、この仕事はマイナスになることもあるわけで、常にリスクと隣り合わせの危険な仕事である。 本日の13時間労働で得た賃金はわずかに5000円程度。展開に恵まれずに期待値を大幅に下回ってしまった。それにしてもホールに13時間もいると耳が痛い。台の音が云々よりも店内BGMがうるさすぎるのだ。帰宅後数時間はいつも耳鳴りがしている。耳栓を付けてプレイしたいところではあるが、今のパチンコは音もゲーム性の一つなのでそうもいかない。そういえばパチンコ球を耳に詰めてプレイしている人を時々見かけるけどアレは玄人っぽくてちょっとカッコいい。ただ、マネする気にならないが。 翌朝。耳鳴りはもうすっかり治っている。しかし連日の長時間労働で肩はボロボロ。今日もシップを張って出勤することにする(これもある意味玄人っぽい?)。5日間、海物語IN地中海の同じ台をひたすら追いかけているがそろそろ調整の予感。結構抜かせてもらっているので恐らくプラスに調整されることはないだろう。マイナス調整なら今日は臨時休業だ。そろそろ休みを取っておかないと体力的にキツい。 開店後、お目当ての台にダッシュ。盤面をざっとみるとどうやら調整はされていない模様。とりあえずはひと安心だが、昨日のように出ては飲まれの繰り返しだとしんどい。昨日は初当たりまでに3万円投資している。初期投資は2万円以下が理想。これ以上は回収するだけで精一杯のツラい戦いになる。 305回転目、液晶上の保留ランプが「!」となり、その回転で三洋のマスコット・クジラッキーが出現。地中海はコイツが出た時点で何らかの当たりが確定する。画面両端から役モノがグイっと迫ってきて3&1がテンパイし中絵柄に4が停止。これでミラージュチャンス(突確)突入が確定した。 前作までだと突確は単純に引き損だったが今作では大爆発への架け橋となるため(電チュー入賞時は突確なし)、素直に喜べる。 ミラージュチャンス中、7がテンパイし役モノが激しく振動。そしてそのまま役モノが開いて魚群出現から確変確定のルミナスペシャルリーチへ発展。よしよし、これで単発回避。できればこのまま5連くらいまで伸びてくれたら…なんてのは甘かった。次の大当たりは20回転目にサメが揃い、昇格抽選にも漏れ、あっけなく確変終了。 しかし地中海はここからが勝負。隠れ確変を祈りながら時短を消化できる。が、時短中は一度もリーチがかからず終わってしまった。ちなみに隠れ確変中には通常確変中(突確含む)の法則が通用しないので覚えておきたい。魚群が出ても、一発告知が鳴り響いても単発があるので怒ってはいけない。隠れ確変か否かはラウンド表示セグの左上ランプを見ればすぐ分かる(点灯で隠れ確変)が、隠れ確変でも次回まで電サポが付くので損はなし。ゲーム性を楽しみたいのなら見ないほうがいいかも。時短終了から18回転目、1&9のノーマルリーチ中にいきなり裏サメが停止し、再始動(スローにならなかったハズ…)。初めての体験だったのでビックリした。さすがは地中海、プレミアの宝庫だ。 さて、この確変は単発で終わるもタネ無しの時短中に擬似連からリーチとなり引き戻し確定。都合5連で手持ちは7箱まで増えた。その後も早い段階で初当たりを引き今日は絶好調かと思われたが、どうやらクギを細かくいじられていたらしく思ったほど回転数を稼げない。昨日までは1000円25くらいあったのだが今日は22回転程度で落ち着いてしまった。うーむ、この台とは今日でお別れのようだ。 というわけで、実戦を早めに切り上げ翌日以降に食えそうな台を探す旅に出た。が、しかし、どこもかしこも回収モード中。こりゃダメだ…。 まあ、ここ1週間ほど体に負担を掛けすぎたので、しばし休養しよう。それにしても、これだけ客付いてるのに回収とは、果たしてこの地獄モードが終わるのはいつになることやら…。プラス1万円ナリ。<プロフィール> 白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。
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レジャー 2009年07月02日 15時00分
「渋井哲也の気ままに朝帰り」つい行きたくなる行きたくなる、電話営業
「おはよう。いま何してるの?」 歌舞伎町の区役所通りにあるキャバクラのN嬢(21)は、ほぼ毎日のように、夕方になると、電話で営業をかけてくる。しかし、私はその箱(店内)があまり好きではないので、ほとんど行っていない。あまり行かない客で、しかも行ったとしてもそれほどお金を使うわけでもない客にどうして電話するのか、不思議なくらいだ。 思い切って、なぜ毎日のように電話をしてくるのか、と聞いてみた。すると、 「だって、最近飲んでないし、飲みたいなって」 飲むくらいなら毎日してるだろう、と突っ込みを入れると、 「てっちゃんとだよ」 私はこの嬢に「てっちゃん」と呼ばれている。そう呼んでほしいと言ったわけではない。名前を言ったら、「じゃあ、てっちゃん、で」と言ってから、呼ばれるようになった。 ちなみに、これ自体は珍しいことではない。名前を言うと、決まって、嬢たちは、「てっちゃん」と呼ぶようになる。だから、それに飽きてしまうと、こっちが逆に「キャバクラネーム」(客としての源氏名だ、と言うときも)を使ったり、名前を言わずに、「当ててみて」と意味不明な会話をしてみることもある。 さて、話を戻そう。 N嬢からの電話だが、効率の悪い営業だなって、私がキャバクラ嬢ならそう思っているはずで、おそらくこのN嬢も、「どうせ電話をしても、今夜も来てくれないんでしょ」と思っているはず。ほんと不思議だ。 今日も電話があったが、 「昨日はごめんね。飲みが歌舞伎町じゃなく、(新宿)2丁目だったので、行く・行かないという発想にもならなかったよ」 とごまかしてしまった。 私はなぜこの電話営業に応えないのか。この嬢が好きではないわけではない。 この前も、 「髪の毛、切ったんだ」 という電話があったので、写メールを送ってもらった。すると、働いている姿よりも、かわいかった。接待する姿も悪くないが、素顔だと余計にかわいい。プライベートで出会っていたら、友達以上になりたいと思うほどだ。しかし、店に行くという気持ちがわかないのだ。電話をくれるのに、行けない私は、ほんとに申し訳けないと思う。 でも、なぜ行きたいと思わないのだろうと、私なりに考えてみた。やはり、箱の雰囲気が一番だが、箱が悪くても指名で行ったことは何度もある。だから、箱が決定的ではない。だとすれば、営業スタイルか。毎日電話が来るのはうれしいのだが、その内容の問題かもしれない。 N嬢はきまって、 「今日は来てくれるんでしょ?」 という言葉をどこかで使ったりする。やはり、営業の際には、嬢が「来てほしい」という気持ちがあったとしても、言葉にはしてほしくない。そう言えば、この前、つい店に行ってしまったとき、別の嬢の電話では、「来てほしい」という言葉はなかった。その気持ちを察して、 「じゃあ、今夜、行くよ」 と行ってしまったのだ。正確には言わされた、ということだろう。駆け引きはあまり好きではないが、このくらいの駆け引きは嬢もしてほしい。<プロフィール>渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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