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社会 2011年01月15日 15時30分
講談社ウハウハ! タイガーマスク運動特需で3千万円荒稼ぎ!?
伊達直人名義での全国各地の児童福祉施設などへの寄付行為は、連日止まることがない。しばらくは、この善意のタイガーマスク運動は続きそうだ。 そんななか、思わぬタイガーマスク運動特需で荒稼ぎしているのが、漫画「タイガーマスク」(原作=梶原一騎、作画=辻なおき)出版元の講談社だ。 同社によると、この運動が盛んになったこの数日間で、「タイガーマスク」の注文が殺到。その数は1月14日時点で、各巻1万3000部を超えたというから驚きだ。漫画文庫「タイガーマスク」は全7巻(定価=税込788円)、続編の漫画文庫「タイガーマスク二世」は全2巻(定価=税込735円)。 1万4000部として、単純計算でこの全9巻の売上は約9780万円。少なく見積もって粗利3割としても、実に約3000万円が講談社の懐に入ることになる。これが、何の宣伝もしないで得られた注文なのだから、同社の笑いは止まらないだろう。今後も注文は伸びていくことが確実で、いったいいかほどの利益が講談社にもたらされるのか、想像もつかない。 世の不景気、活字離れ、インターネットの普及で出版界は極めて厳しい現状。各出版社は電子出版へのスライドに、生き残りを賭けている。その苦境のなかで、旧作がバカ売れしたわけだから、ウハウハだ。もちろん、もともと素晴らしい作品であったことが、注文殺到に拍車をかけたことはいうまでもないだろう。 「タイガーマスク」「タイガーマスク二世」は01年に復刻され、昨年10月に各巻2000部ほどの増刷がなされたばかり。在庫では足りなくなると判断した講談社は、「タイガーマスク」全7巻の増刷を14日に決めた。果たして、この特需はどこまでは続くのだろうか?(ジャーナリスト/落合一郎)
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レジャー 2011年01月15日 15時30分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(1/16)京成杯、他4鞍
中山11R「京成杯」(芝2000メートル)は強い1勝馬の、フェイトフルフォーに期待。 新馬戦は道悪馬場をものともせず、メンバー最速の差し脚で0秒4差突き放す圧勝劇。スケールの大きさを見せつけている。 2戦目の東スポ杯2歳S、続くホープフルSは強敵が相手でいずれも3着に終わっているが、ここでは大威張りできる内容だ。 とりわけ、ホープフルSの走破タイム2分0秒3は、先週の古馬千万特別「頌春賞」より0秒2速く、これはアドバンテージになる。 先行、差し自在に動けるセンスの良さも混戦レースでは武器になるし、ついに初重賞制覇だ。 相手は2連勝でエリカ賞を快勝。勢いに乗るスマートロビンと、素質は互角以上のジャービス。◎2フェイトフルウォー○11スマートロビン▲9ジャービス△6インナージョイ、7コウヨウレジェンド 10R「初富士ステークス」(芝1800メートル)は遅ればせながら素質開花した、ダイワファルコンの2連勝が濃厚。 故障で遠回りしたが、ポテンシャルは紛れもなく重賞級。クラスの壁は皆無に等しい。ハンデも据え置きの56キロと、恵まれた印象が強いし、普通に走ってくれば勝てると確信する。◎6ダイワファルコン○1モンテフジサン▲2ブルーミングアレー△10マイティースルー、13ラルケット 9R「初凪賞」(ダ1800メートル)は前走でハナ差2着に泣いた、ガンマーバーストのリベンジ。 休養前はオープン特別で2着した実績があり、実績、実力ともここでは上位。まず、よほどのことがない限りいける。◎1ガンマーバースト○9メイショウツチヤマ▲3マイネルオベリスク△12トップキングダム、14ベルスリーブ 最終R(芝1200メートル)は休み明け2戦目で走り頃の、キングレオポルドが決める。 休養前は重賞、オープンで好戦してきた格上の存在でもある。1度使われた効果は絶大で、プラスアルファは計り知れない。◎2キングレオポルド○8ヤマニンプロローグ▲13トップオブピーコイ△5ターニングポイント、10レイクエルフ 京都11R「日経新春杯」(芝2400メートル)はジャパンCで頂点に立った(2着繰り上がり)、ローズキングダムの貫録勝ちだ。 疝痛で有馬記念を取り消した影響は皆無といえ、ここでその無念を晴らす。死角は、馬場状態の悪化意外考えられない。◎5ローズキングダム○8ルーラーシップ▲11ヒルノダムール△9ゲシュタルト、13ビートブラック※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2011年01月15日 15時30分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(1/16) 日経新春杯
◆京都11R 日経新春杯◎ヒルノダムール○ルーラーシップ▲ナムラクレセント△ローズキングダム△コスモヘレノス 若い頃に比べて記憶容量、能力ともに著しく減退してはいるが(苦笑)、これほど豪華なメンバーによる日経新春杯は記憶にない。しかも勢いのある明け4歳馬が主力を占めている点がなんとも頼もしい。本命はヒルノダムール。前走の鳴尾記念ではルーラーシップに完敗の形だが、好位でレースを進めた勝ち馬との位置取りの差が大きかった。それでも、レコードタイムに肉薄するようなスピードレースに対応できたあたりに夏を越しての成長が見受けられた。デビュー以来、藤田騎手が手放さない馬だけに無冠のまま終わるとは思えない。京都コースは3戦2勝、敗れた菊花賞とて0.4秒差だったことを考えると得意コースと言えよう。外回りの2400m、ハンデの56キロもプラス材料。狙うならここだ。相手には、鳴尾V→有馬好走から本格化著しいルーラーシップ。56.5キロのハンデは微妙に恵まれた印象もありヒルノとともに3連単の軸に考えたい。4歳馬で上位独占も考えられるが、割って入る古馬がいるとすればナムラクレセントか。近走、やや低迷しているものの、この馬も京都は得意。人気薄だけに抑えておきたい。58キロながら実績最上位のローズキングダム、ステイヤーズSを勝ったコスモヘレノスも力をつけており掲示板候補。【馬単】流し(11)軸(2)(5)(8)(12)【3連単】2頭軸マルチ(8)(11)軸(2)(5)(12)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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トレンド 2011年01月15日 15時00分
童謡「ウサギと亀」は残念な話
イソップの童話に「ウサギと亀」のお話しがありますよね。一般的なイメージとして「亀はいいヤツで、ウサギはロクデナシ」ということになっています。 そして、亀のように歩みのノロい者でも、努力し続けることによって、やがてウサギのような才能のある相手にでも勝てるという教育的な話しとして語られています。 でも童謡の「ウサギと亀」の歌詞を読む限りでは、そんなにいいお話とは思えないのですよ。ちょっとこの歌詞を読み直してみましょう。 【♪もしもし 亀よ 亀さんよ世界のうちに お前ほど 歩みの のろい ものはないどうして そんなに のろいのか】 さて、まずここまでですが、この歌詞を読む限り、確かにウサギはロクなもんじゃないという印象を受けます。 なんといっても、いきなり相手の亀をバカにする言葉から、この歌ははじまっているのです。 【♪なんと おっしゃる うさぎさんそんなら お前と かけくらべ むこうの 小山の ふもとまでどちらが 先に かけつくか】 この歌詞によると、先に競争を挑んだのは、なんと【亀】であるということです。 そしてこの亀、負けずギライです。 しかし、この亀の間違いは、自分の得意分野での勝負を挑まなかったところでしょう。 例えば、この亀がもう少し利口なら 「そうなんだ。でもボクは水の中なら早いんだよ」 とか 「ボクは足が遅いけど、頑丈な甲羅があるのさ」 と、自分の良さをアピールすればよかったのです。 しかし、亀はそうせず、自分の不利なレースにのぞみます。 当然、ウサギは亀を引き離し、ダントツトップのまま走ります。こんなことは、勝負を仕掛けた亀だってわかっていたことのはず。 しかしウサギは慢心のせいか、次のような行動にでます。 【♪どんなに 亀が 急いでもどうせ 晩まで かかるだろう ここらで ちょっと 一眠りグーグーグーグー グーグーグー】 と、勝負の途中でウサギは眠ってしまうのです。それにしてもすごい眠りっぷりです。 亀の挑発的なレースの挑戦といい、圧倒的有利なウサギの眠りっぷりといい、もしかしたら亀はウサギに一服盛ったのかと疑いたくなるほどです。 そもそも、わたしが亀に悪意を感じるのは、亀は眠っているウサギを追い抜いているのです。話しの流れから、このレースは長距離走と考えられますが、亀は「グーグーグーグー グーグーグー」と、轟音をたてて眠っている横をすり抜けていったはずなのです。 おそらく遅い足を抜き足差し足して、起こさないように…、そ〜っと、そ〜っと…。 なぜ亀は、ウサギが眠っているとわかったんでしょうか? 普通、スポーツの最中に選手がイビキをかきながら眠ってしまっていたら、脳卒中など脳の血管が切れるなどの病気を疑うのは当然のことです。 しかし亀はそれをしなかった。 あるいはスポーツマンシップをもっているのなら、起こしてあげて正々堂々と勝負するのではないでしょうか? 少なくとも、この童話・童謡を教育的な話として子どもに聞かせたいならば、ウサギを起こしてあげるべきかも知れません。 しかし、子どもたちに「勝負の世界は非情なのだ」「相手を出し抜け! 隙を見せた相手が悪いんだ!」ということを教えるには、良い童話・童謡であるのかも知れません。 では歌詞の最後の言葉をご紹介しましょう。 相手が眠ってしまったことで、常識を覆す勝利をした亀はウサギにいいます。 【♪あんまり 遅い うさぎさんさっきの 自慢は どうしたの?】 もの凄い亀の勝ち誇りっぷりです。 思いっきり相手を馬鹿にしまくってます。 わたしはこの亀のようなヤツとは、絶対に友達になりたくないなあ。 いい話と思っていた「ウサギと亀」も歌詞から読み解くと、ちょっと残念な話だったりしますね。(笑)(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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トレンド 2011年01月15日 14時30分
日本人はアメリカ人の怪獣観を誤解している!?
世界中で愛されている日本映画界最大のキャラクターである『ゴジラ』。 『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督による「GODZILLA/ゴジラ」(1998年)に続き、2度目のハリウッド版の製作が決定していましたが、監督には新鋭ギャレス・エドワーズ監督が大抜擢されたことが先日発表されました。 日本産のゴジラ映画は、2004年に公開された『ゴジラ FINAL WARS』を最後に製作されていませんし、ハリウッドでのゴジラ復活を喜ぶ声も多いかと思いきや、「ゴジラ復活かと思ったらハリウッドかよ」「またトカゲの化け物が暴れまわるような映画になっちゃうんじゃないの?」「早く日本産のゴジラが見たい」といったような冷めた意見もとても多いようです。 確かに前作のハリウッド版ゴジラは多くのファンから不評でありましたし、その後もハリウッドで実写映画化された『ドラゴンボール』の圧倒的不評などもあって、かつてはハリウッドでリメイクなんて話は非常に素晴らしいこととして受け止める人も多くいたのですが、今では「どうせならハリウッドじゃなくて日本で作ってほしい」なんて声の方がむしろ多いような状況になってしまいました(実写版『ヤッターマン』や『ゲゲゲの鬼太郎』などを見ると、確かに実写版ドラゴンボールも日本で作った方が面白いものになったんじゃないかとは私も思ってしまいますが)。 しかしながら、前作が駄目だったからといって、ハリウッド版ゴジラ2も駄目に違いないと決めつけてしまうのは勿体ないようにも思います。 おそらく前回のハリウッド版ゴジラによって、多くの日本人はアメリカ人の持つ怪獣観というものを誤解してしまったのではないでしょうか。 そもそも前回の監督であるローランド・エメリッヒはアメリカ人ではなくドイツ人ですし、前回のゴジラを見て「これはゴジラじゃない!」と言っていたのは日本人だけではないのです。アメリカでも、オリジナルのゴジラとのあまりの違いに否定的な声は非常に多かったそうです。 考えてみれば当然のことですが、アメリカでも日本で作られた我々もよく知る姿のゴジラが大人気だったからこそ、ハリウッドでリメイクもされることになったのです。アメリカ人の考えるゴジラ=トカゲの化け物なんてことはまったくないのです。 また、そんなエメリッヒの作ったゴジラにしても誤解されている部分はあって、たとえばハリウッドのゴジラは日本と違ってフルCGだと思われている方も多いですが、もちろんCGも多く使われていますが、ハリウッド版ゴジラも着ぐるみを使って撮影しているシーンはいくつもありました。 最後に。私はハリウッド版ゴジラも結構楽しめた人間ですが、それでもどうしても嫌だった部分はあります。 それは、ゴジラが人類(アメリカ軍)の手によってあっさりと倒されて死んでしまうというラストでした。 ゴジラは人間にとって圧倒的な存在であってほしいと願っていたファンは、人類にあっさりと撃退されてしまうゴジラの最期にショックを受けました。このことで、アメリカは自国の通常兵器が通じないような怪物を表現することはできないのだろう。−−と考えるようになった人もいるようですが、そんなことはありません。 アメリカでも日本の怪獣のように、通常兵器ではどうしようもない圧倒的な怪物が暴れ回る作品は作られています。有名なところでは、2008年に公開された『クローバーフィールド』に登場した怪獣などがそうですね。 来年公開予定のハリウッド版ゴジラ2がどのような作品になるのかはまだ判りませんが、ハリウッドというだけでガッカリしちゃうなんてもったいないとは思いませんか? ゴジラファン、怪獣映画ファンの皆様はぜひ、久々に見られる新しいゴジラ映画の公開をどきどきしながら待ちましょう! そしてハリウッド版ゴジラを盛り上げて、その勢いで日本のゴジラも復活してくれたら言うことなしではありませんか。(「作家・歩く雑誌・一番好きなゴジラ映画はゴジラvsビオランテ」中沢健 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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その他 2011年01月15日 14時00分
「東京アイドルフェスティバル」DVD発売 記者会見
昨年の夏に、全国からアイドルユニットが一堂に集合し、品川プリンス周辺の各会場で開催された「東京アイドルフェスティバル」!! この模様を収めたDVDが2月9日「よしもとR&C」から発売されるにあたり、記者会見が行われた。 全国からの出演アイドル組数は、なんと45組以上と、今までにない最大級のスケールで行われたアイドルイベントで、メイン会場のステラボールやよしもと品川プリンスシアターなどでライブ公演、ボーリング場や水族館でのイベント、ユーストリーム公開番組、握手会など、2日間複数の会場で同時進行で行われ、まさに今のユニットアイドルブームを象徴しての開催だった。 この日会見場に出演したアイドルは計7名、後列左から「バニラビーンズ」レナ、「YGA」林沙奈恵、「ぱすぽ☆」根岸愛、「腐男塾」流原蓮次。 前列左から「SUPER☆GiRLS」前島亜美、「東京女子流」山邊未夢、「アイドリング!!!」伊藤祐奈。 アイドルユニットの真っ只中で、また今年もこのようなお祭りイベントが開催される事が待ち望まれる。
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トレンド 2011年01月15日 13時30分
連載ラノベ 夢ごこち(12)
台所には、新しい冷蔵庫の他にも、簡易式の食器棚が増えていた。 土間からあがり、居間へ入ると、伯母さんはエプロンを外していた。 伯母さんは、やっぱり、胸が大きい。赤ちゃんだったころの健太君は、その大きな伯母さんの胸を、夢中で吸っていた。 伯母さんの胸は、健太君が吸いつくと、健太君の顔を覆ったまま押し上げられた。伯母さんの胸のつけ根が絞られ、皮膚が寄って小刻みなしわができていた。たわんだふくらみに青い血管が走っていた。 赤ちゃんだった健太君は、ピンク色の唇の周りも、ほっぺたも、つばでびちょびちょにしながら、伯母さんの胸を、夢中で吸っていた。 健太君は、今でも、伯母さんの胸を吸っているのかな。 もう、そんな年じゃないか。 伯母さんが聞いてくれた。 「美雪は、元気にしてる」 「はい」 「そうか。高校生活はどうだ」 私の高校生活は、どうなのだろう。吉原君が「いつも、つまらなそうにしてる」とつぶやいた時の表情が思い浮かんだ。 それから、初めてしてくれたキスも。 すぐに終わっちゃったけど、ちゃんと、上下の唇で、私の唇を覆ってくれた。あったかくて、吉原君の吐く息が鼻にかかった。 あと、一瞬だけ、濃いにおいがした。あれが、男の子の、におい。 伯母さんが、声をかけてきた。 「楽しそうだね」 えっ、どうして。なんで、わかるんだろう。 「どうしたんですか」 伯母さんが、笑いながら答えた。 「今、楽しそうな顔、してたよ」 そうなんだ、私、そんな楽しそうな顔をしてたんだ。 「はい、楽しくやってます」 男の子と、もっと、たくさんキスしたら、男の子のにおいをかぎながら、伯母さんの胸を吸っていたときの健太君みたいに、私の唇は、ほっぺたも、つばだらけになっちゃうのかな。 伯母さんが、また、うれしそうな顔をした。 「ほんと、楽しそうね」 伯母さんは、いつも、私のことを心配してくれる。 伯母さんが、声をかけてくれた。 「あと、お風呂は、健太は、土間でたらいにお湯を入れて、行水だけでもいんだけど…」 伯母さんが、続けて、聞いてくれた。 「美雪はどうする」(つづく/文・竹内みちまろ/イラスト・ezu.&夜野青)
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トレンド 2011年01月15日 12時30分
ニューヨークレポート 酒は「クール」で「非日常」
松の内も過ぎれば日本は正月モードからすっかり平常モードに切り替わるが、ニューヨークでは正月という概念がなく、ニューイヤーのカウントダウンが終わるともう普通の日々に戻り、全く風情がない。 ニューヨークではよく年末のカウントダウンをシャンパンで祝うが特にニューイヤーにお屠蘇や日本酒を飲む風習はない。その代わり、日本酒ブームのおかげで1年を通じてよく飲まれている。 寿司を中心とする和食ブームには当然日本酒が合うという事で、和食ブームに少し遅れてブームに火が付いた「サケ」。 日本酒用のリカー・ライセンスが取りやすい事もあって今では日本には見られない「サケ・バー」なる日本酒専門のバーまである。 数ある日本の蔵元の中でもニューヨークで積極的に宣伝活動をしているのが岩手県の各種の品評会で上位入賞をはたしている「南部美人」の蔵元である(株)南部美人。岩手県二戸市にある同社の五代目蔵元の久慈浩介さんは大学卒業後家業を継ぎ、1997年からずっとニューヨークのジャパンソサエティで日本酒の試飲会を続けている。 久慈さんの見るところ、ニューヨークのMEGU、NOBUといったアメリカ人をメインターゲットした「オオバコ」のレストランが日本酒ブームのけん引役となり、2000年頃からブレークし、販売が軌道に乗ったのは2002、3年頃からだという。 貿易会社が主催する酒類の試飲会時だけでなく、ニューヨークに年に5、6回足を運び、地道にレストラン巡りをしている甲斐もあってか、「南部美人」はニューヨークの和食レストランのあちらこちらで目にする。評判も上々、とバーテンやオーナーが口を揃える。 ニューヨーク初の精進懐石料理店「嘉日」がミシュランガイドで2つ星を獲得するなどますます和食の本格嗜好が強まっているから日本酒の需要も当分右肩上がりで推移して行く気配である。また、梅酒の販売許可も春には下りる予定というから、従来の焼酎ベースではなく日本酒ベースで甘さ控え目の梅酒も、ヘルシー志向で人気の出た寿司に続いてブームになりそうだ。 17歳の時にアメリカにホームステイに来て、帰国前にエンパイア・ステートビルに登り、アメリカで日本酒が売れる時代を夢見たという久慈さんだが、それが実現した事になる。 「クール」「非日常」「和食に合う」、それに新しい物は何でも1度は試すというニューヨーカーのフロンティア精神があいまった結果ブームとなった「サケ」。日本人に取ってのワインかシャンパンといった位置づけだろうか。 ところで、アメリカ人ばかりに美味しい日本酒を飲ませておく手はない。ここ20年で、技術革新に拍車がかかり、かつては1万円程度だったのが3000円台で飲めるという、日本酒が最も安くて美味しい時代に突入したと久慈さんが「クール」な酒をホットに語ってくれた。(セリー真坂)(株)南部美人www.nanbubijin.co.jp
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トレンド 2011年01月15日 12時00分
復讐の光も直視『相棒』正月特番・聖戦
テレビドラマ『相棒』の元日スペシャル「聖戦」が、1日1日に放送された。 『相棒』はテレビ朝日の人気刑事ドラマシリーズである。「聖戦」は復讐の光の面にも着目した考えさせられるドラマであった。 物語は消費者金融営業の折原忠志(天野浩成)が自宅に仕掛けられた爆弾で殺害されたところから始まる。杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)は12年前に折原のバイク事故で息子を失った富田寿子(南果歩)を犯人と確信する。しかし、犯行を裏付ける証拠が見つからず、捜査は難航した。 刑事物や推理物では殺人犯の動機を復讐とすることは定番である。たとえば漫画『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』では名探偵が真犯人を暴いた後に観念した真犯人が殺した相手の過去の悪事を語る展開が続く。これによって真犯人側にも理由があったことを示し、単純な勧善懲悪物とは異なる物語の深みを出している。 「聖戦」も、その例に漏れない。世の中には快楽や、つまらない理由から犯罪に走る例も少なくない。しかし、右京の「ゲーム」という言葉に対する以下の台詞が、寿子の覚悟を示している。 「バカにしないで欲しいわ、ゲームだなんて。私は、ゲームなんてしているつもりはないの。これはね、戦争よ。聖なる戦い」 最愛の息子を殺されただけでも十分に同情に値するが、「聖戦」の特徴は息子の思い出や息子を失った後の被害者の苦しみを丁寧に描いていることである。たとえば不登校で引きこもりだった息子が母親を安心させるため、好きな機械いじりを生かして工場に就職したシーンなどである。これらの描写で視聴者は寿子に深く感情移入できる。 復讐するだけの十分な理由があったとしても、刑事物や推理物では復讐を悪と位置づけなければ物語は成り立たない。主人公の刑事や探偵は真犯人の行為を悪であると断罪する立場にある。『相棒』でも右京は何度も復讐の愚を説いている。それは正論であるとしても、虐げられた者の苦しみを知らない優等生的な奇麗事にも聞こえる。 右京を好意的に解釈できる面があるとすれば、彼自身が当時の上司の小野田公顕の失態を押し付けられたにも関わらず、それを恨んでいるようには見えないことである。この点で右京には他者の復讐を批判する資格はあるが、それでも真犯人の背負う苦しみに比べれば軽い。また、窓際部署・特命係で飼い殺しされる状態に問題意識を持たない右京の態度は警察の隠蔽体質に結果的に加担することに等しい。 実際問題として復讐には積極的な面がある。「聖戦」では抜け殻のような人生を送っていた寿子が復讐を計画してから、明るくなり、生き生きとした。仕事ぶりも変わり、職場に不可欠な人と評価され、ファッション雑誌の読者モデルにもなった。復讐心が生きる喜びを与えるという人間の現実をドラマは直視する。 そして最後に寿子を翻意させたものも、杉下や神戸の説得ではなかった。折原の妻の夏実(白石美帆)の身を挺した行動であった。それは憎しみの連鎖を断ち切るという夏実なりの復讐であった。復讐する理由がある真犯人に対し、愛する夫を殺害された妻を対置させる。これによって警察官が建前論で犯人を断罪する白々しさを避けることができる。神戸が最後に述懐したように警察は傍観者に過ぎないという異色のストーリーになった。(林田力)
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トレンド 2011年01月15日 11時30分
『トキワ荘のヒーローたち・〜マンガにかけた青春〜』展開催中=杉並アニメーションミュージアム
企画展『トキワ荘のヒーローたち・〜マンガにかけた青春〜』が、東京都杉並区の「杉並アニメーションミュージアム」で、2010年11月23日から2011年2月20日まで、開催中。主催は、同ミュージアム。 杉並区には、日本に500以上あるといわれるアニメスタジオのうち70以上が集まっているという。区ではアニメーションを重要産業ととらえ、人材育成事業「杉並アニメ匠塾」や、アニメーション産業振興と地域振興を目的とする「アニメーションフェスティバルinすぎなみ」などを行っている。 「杉並アニメーションミュージアム」は、杉並会館内にある。「杉並アニメ資料館」をリニューアルし、2005年に、開館した。日本全国には、特定の作家やスタジオらの紹介に特化した施設は多くある。「杉並アニメーションミュージアム」は、作家や制作会社の壁を越え、日本のアニメーション全体を紹介している。 企画展『トキワ荘のヒーローたち・〜マンガにかけた青春〜』では、「トキワ荘」が「マンガアパート」と呼ばれた時代の暮らしぶりや、当時の作品・資料などが展示、紹介されている。 「トキワ荘」は一般的なアパートであったが、1953年に、マンガ家の手塚治虫が入居したことにより、若いマンガ家たちが集まった。 企画展『トキワ荘のヒーローたち・〜マンガにかけた青春〜』会場では、マンガ家である寺田ヒロオの部屋が再現されており、「トキワ荘」と「トキワ荘」での暮らしぶりを、間近に見ることができる。 「トキワ荘の暮らしと遊び」というコーナーでは、新人マンガ家たちにより結成された「新漫画党」の野球チーム「エラーズ」に関する写真や、経済的に裕福ではなかったマンガ家たちの食事事情や、飲み会の様子などが展示されている。 「トキワ荘」は、1982年に、老朽化のため解体された。企画展内のコーナー「トキワ荘の最後」では、「トキワ荘」の解体後に、石ノ森章太郎らが呼びかけ、赤塚不二夫なども参加したアニメーション制作会社などが、アニメーションの歴史の一環として、紹介されている。 また、「トキワ荘」があった豊島区では、住民と協力し、椎名町周辺を紹介する散策マップを製作。区役所などで配布している。豊島区立郷土資料館では、「池袋モンパルナス」と呼ばれた、豊島区旧長崎町を中心とする「アトリエ村」を、常設展示で紹介している。(竹内みちまろ)
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