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社会 2015年07月29日 16時00分
元暴力団の遺族に5億円! 「日航機墜落事故」封印された補償金の闇(1)
「事故からちょうど30年。私はこの間、犠牲者の霊とずっと向き合い、供養を続けてきました。私財をなげうって『安全の鐘』や『御巣鷹茜観音像』、慰霊碑などを建立し、灯籠流しも行った。ただ、この30年の間には、美談だけじゃ済まないことも、本当にたくさんあったんですよ…」 こう語るのは、520人の犠牲者を出した史上最悪の航空機事故「日航123便墜落事故」の現場(御巣鷹山)で、機体回収・運搬作業などの総監督を務めた伊藤喜孝氏だ。 同氏は当時、日本通運の提携民間会社を経営。その業務の一環として「滑走路の雪かき」などといった空港整備をはじめ、多種多様な日本航空からの業務依頼も引き受けていたという。 本誌では、昨年も伊藤氏に話を聞き、事故直後の生々しい現場の様子を記事にしたが、今回は事故後の“隠された真実”を明かしてもらった。 「一番、残念なことは、日航側の遺族に対する補償の問題。犠牲者の方々の人数や年齢、社会的地位などで多少の金額の差は出ても仕方ないが、日航は“ある特定の遺族”に対して莫大な補償金を支払い、長年にわたって利益供与を続けた。こんなことが許されていいわけがない」(伊藤氏) “ある特定の遺族”とは、指定暴力団の元組員だったAという人物だ。事故で内縁の妻を亡くしたというAは、犠牲者の年齢などから算出された4500万円という“規定の補償額”に対してゴネまくり、最終的に7000万円という補償金を手にしたという。 しかも、話はこれだけでは済まない。 「Aは、事故から5年以上も経った'91年に旅行代理店を設立。日航のグループ会社から大量のチケットの供給を受け、手数料も大幅に上乗せさせた。わずか3年で、会社の売上を30億円にまで伸ばした。最終的にAが日航から受け取った額は5億円以上とも言われている」(同) この問題は、事故後の各マスコミの検証取材によって明らかになり、『朝日新聞』や『週刊新潮』などが、何度も記事にして取り上げている。当のAも、『朝日新聞』の取材に対して、日航からの利益供与があったことを大筋で認めるコメントを残している。 ただし、Aは'02年に病死しており、今となっては真偽を直接、確かめることはできない。この疑惑に対して、日本航空の広報は次のように回答した。 「補償の内容やご遺族の関係者の情報に関しては、回答を控えさせていただいております。また、利益供与の有無につきましても、個別の商取引の部分は、回答を控えさせていただいております」 伊藤氏が続ける。 「ヤクザの看板で日航を脅していたのはAだけじゃない。もう一人のBという元ヤクザの遺族も同じことをやって、法外な補償金を手にしている。こいつらは言語道断だが、遺族会の一部の人間も、会を私物化するようなことをしたり、遺族という立場を利用して私腹を肥やすなど、目に余る行為をやめない人間もいる。こんなことを、亡くなった犠牲者たちが聞いたら天国で悲しむはずだ」
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ミステリー 2015年07月29日 15時00分
人類は月面に到達していないというデマを広める秘密組織は実在するのか?(続)
NASAあるいは米政府による月面着陸捏造説は都市伝説の定番で、テレビなどでも繰り返し取り上げられている。もちろん、人類の月面着陸は日本の探査機によっても確認された事実であり、捏造説は繰り返し厳しく反論され、捏造の証拠なるものも完全に否定されている。だが、それにも関わらず、月面着陸捏造説を支持する人は後を絶たない。そればかりか、近年は増加傾向にあるとさえ言われている。 その背景には、密かにかつ組織的に月面着陸捏造説をメディアに取り上げさせるよう働きかけ、またネットを通じて捏造説を拡散する集団が存在しているというのだ。 たしかに、アメリカ南部で広く信仰されているキリスト教系の宗教団体には、かねてより科学技術への疑問や危険性を公言し、月面着陸捏造説にも興味を示す組織があったとされている。また、彼らは独自に出版社やケーブルテレビネットワークを運営しており、メディアやアメリカ政界への影響力も小さくはないため、月面着陸捏造説を広める組織として有力視されている。 ただし、アポロ批判の急先鋒だった地球平面協会を始めとして、キリスト教の非主流派や原理主義者には公然と月面着陸捏造説を主張するものもおり、秘密裏に拡散しているというイメージは無い。同様に、ハレ・クリシュナのマントラで知られるインド系宗教団体も、かつて機関誌で月面着陸捏造説を唱えたことがあり、やはり組織的ではあるものの公然と持論を展開している。 また、著名な月面着陸捏造説論者やその支持者についても、そもそも自説を広く公表している上、基本的に独立した存在で、たとえ著書などを通じた相互の影響関係が存在していても、組織だって陰謀を巡らせるようなことはないとされている。 とはいえ、これらの宗教系組織に対して非信徒が抱く秘教的なイメージが、秘密組織であるかのような誤解につながったとの見解もある。同様に、月面着陸捏造説論者についてもオカルトマニア同士のゆるやかなつながりを持っている場合があり、それが外部からは秘密組織であるかのような誤解を招いている可能性はあるだろう。 しかし、月面着陸捏造説がメディアに取り上げられて急速に広まった時期や、捏造説の支持層の偏りなどから、それを秘密裏に拡散する組織が存在するという見方もまた、ある程度の説得力を備えているのだ。 そのキーワードとなるのは、まず「反米」であり、とりわけ「反米帝」であった。(続く)
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芸能 2015年07月29日 15時00分
日陰芸人の隠れ迷作
ピークは過ぎた芥川賞受賞の“又吉フィーバー”。売れない漫才師同士の人間愛を描いた受賞作『火花』は、発行部数144万部を突破して、出版界に活気をもたらせている。そんな陰にひっそり隠れて、ほんとうに売れていないお笑い芸人が、厳しい芸人のリアルな実情を描いた迷作も、地味に話題になっている。売れ筋なのは、天津・向清太朗だ。 かつては、「あると思います」のエロ詩吟で一世風靡した、“天津・木村じゃないほう芸人”としてイジられる立場だったが、現在は芸人と漫画家の二足のわらじをはいている。3度の飯より、4コマ漫画とアニメが好きな向は、おたくカルチャーが流行する前から、コンビニで売られている4コマ漫画の30冊をほぼ制覇するほどの熱の入れよう。 それが高じて、『まんがタウン』で連載を持つまでになり、昨年末には、自身が原作を手がけた『てんしんらん漫!』を出版した。さらに、お笑い界を描いた男性向け文庫『芸人ディスティネーション』は、8月に第3巻目が発売されるほどのシリーズもの。すでに、芸人収入より漫画家印税のほうが上回っている。 そして、もう1冊。過酷すぎる芸人のバイト事情、底辺を行ったり来たりする収入を、実体験に基づいて記した書籍『プロレタリア芸人』も、かなりの秀作だ。 こちらの作者は、本坊元児。すでにアラフォーで、現在は水口靖一郎との「ソラシド」で漫才をしている。芸歴14年で、拠点を大阪から東京に移したものの、売れる気配はゼロ。壮絶な肉体労働の現場で働く彼の、“現代版蟹工船”はディープでおぞましく、せつなくて笑える珠玉の1冊となっている。 アニメオタクを満足させる向と、日陰芸人・本坊の魂の雄叫びが聞こえてきそうな自伝小説。“正統派”又吉に飽きた人におススメしたい、魂の力作だ。(伊藤由華)
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スポーツ 2015年07月29日 14時35分
“広島のプリンス”新婚・堂林 期待に応えられず、またも2軍降格
昨季、オールスター戦のファン投票(三塁手部門)で選出されるなど、“広島のプリンス”として、カープ女子に絶大な人気を誇るプロ野球・広島東洋カープの堂林翔太内野手(23)が苦しいシーズンを送っている。 今季、オープン戦中の不振で2軍に落とされた堂林は、開幕を2軍で迎えた。4月5日に1軍昇格したが、結果を収められず、5月30日に2軍降格。7月12日に再昇格を果たし、同日の中日戦では三塁で即スタメン起用されたが、5打数無安打。その後、2度代打で使われ、2打数1安打だった。オールスター戦後は1試合の出場機会もなく、同27日、出場選手登録を抹消され、再び2軍生活を送ることになったのだ。 今回の1軍での成績は7打数1安打。結果が出せなかったというよりも、チャンスがまともに与えられなかった印象が強い。今季の通算成績(同28日現在)は、21試合出場、31打数6安打0本塁打0打点、打率は.194で2割にも満たない惨状。 12年に1軍に初昇格した堂林は、野村謙二郎前監督の期待を受け、全試合(144)に出場し、14本塁打45打点、打率.242の成績を残し、非凡な長打力を発揮。近い将来、広島の中心選手になることを予感させた。しかし、故障もあって、13年は105試合、昨季は93試合と年々出場試合数が減っていた。 野村前監督と違って、緒方孝市新監督はシビア。結果が出ない堂林を使いながら育てようとの意思はなく、三塁は主にベテランの梵英心内野手が起用されており、堂林にとっては厳しいシーズンとなっている。 広島の残り試合は56(同)で、今後、堂林が巻き返しても、自己ワーストの成績に終わることは間違いなさそうで、厳しい冬が待ち受けることになる。 昨年12月25日には、当時TBSの人気女子アナだった枡田絵理奈さんと結婚。枡田さんは堂林をサポートするために、6月18日付で同局を退社し、主婦業に専念。今秋には第1子が誕生予定だ。扶養家族が増えたことで、より一層頑張らなければならない堂林だが、もどかしい状況が続いている。なんとか後半戦で奮起して、来季につなげてほしいものだが…。(落合一郎)
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レジャー 2015年07月29日 14時30分
キャバ嬢が生まれる瞬間(55)〜好きな番組に影響されてキャバ嬢になった女〜
松田美羽菜(仮名・21歳) 私は子供の頃からワイドショー番組が大好きで、学校が早く終わった日は、外に遊びにも行かず、ただボーッとテレビばかり見ていた。そんな数あるワイドショー番組の中で一番好きなのが『5時に夢中』。東京だけのローカル放送なんだけど、全国放送では出来ない自由さがあってとてもおもしろい。毎回、番組では様々なニュースを取り上げるのだけど個性派すぎるコメンテーターの痛快なコメントがなによりも魅力的だった。 そしていつからか予定がない夕方は、月曜から金曜までその番組を見るのが習慣となっていた。そんなある日、『5時に夢中』を見ている人はどんなタイプなのか、番組で語られたことがあった。それによると、どうやら水商売の人たちが出勤前に見ていることが多いのだそう。それを聞いてから、私もいつか番組を見てからキャバクラで働く日が来るのかなって想像するようになっていた。 それから高校を卒業して専門に通った後、美容師になったのだけど3か月で退職。その後に何をしようかと考えたとき、思いついたのはキャバクラだった。そしてすぐに面接を受け、働くことにした。ついに私は夕方前に起き、『5時に夢中』を見てから出勤するという憧れの生活が出来るようになったのだ。 あの番組は世間で話題となっている時事ネタを知れるだけでなく、出演者のコメントも非常にありがたい。なぜならキャバクラで来たお客さんとの間に、最近のニュースに関する話題が上がったら、マツコさんや岩井志麻子のコメントをそのまま自分が考えたように言っちゃう時がある。悪いとは思うけど、絶対にウケるんだよね。私自身、そこまで頭がよくないから、あの番組のおかげで話題には困ってない。だからこれからも魅力的な出演者さんたちのコメントに助けてもらいながら、お水をやっていこうと思ってます。(取材/構成・篠田エレナ)
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スポーツ 2015年07月29日 14時00分
“延長戦撤廃”“9回打ち切り制導入”の裏に隠された「プロ野球くじ」の黒いカネ(1)
プロ野球オールスターゲームの第1戦(東京ドーム)が開催された7月17日、都内のホテルで9年ぶりに「監督会議」が開かれた。 同日は「労組・プロ野球選手会総会」も行われ、会場こそ違うが、日本球界のリーダーたちが、それぞれ“密室”に籠もって会合していたのである。 スポーツ紙デスクが言う。 「今回の監督会議は、熊崎勝彦コミッショナーの呼びかけで決まったのですが、これは異例中の異例の事態です。というのも、オールスター期間中は、後半戦のチームの立て直しに向けて、監督自身のクビをかけて戦略を練る大事な時期。それを無視して全監督を集合させたところに、よほどの緊急性と“秘めた意図”が透けて見えるのです」 この監督会議の最大のテーマは、熊崎コミッショナーが就任時から推進してきた「試合時間の短縮」だった。 元東京地検特捜部長の熊崎コミッショナーは、かねてより「3時間を超すダラダラした試合がファン離れの要因だ」と見ており、テレビの地上波放送に合わせ、全試合6時半開始、9時終了という理想を掲げている。 これに対し、座長を務めたDeNAの中畑清監督は“総論賛成”とした上で、「無駄な時間とは何かということを意見交換し、理解し合う時間になった」とコメント。徹底してスピードアップを図ることを申し合わせたという。 「これまでは、野球は“球試合(だましあい)”などと言ってはばからず、『試合時間が長くてなぜ悪い』と反対する球界の長老たちもいて、なかなか慣習を打ち崩せなかった」(某球団幹部職員) しかし、ソフトバンクの孫正義オーナーをはじめ、楽天、DeNAなどの若手オーナーの台頭で状況は一変。ある球団幹部からは、「三振をストライク3から2に減らすとか、四球を4から3に減らせばいい」などという“迷案”も出るほど様変わりしている。 「しかし、これはメジャーリーグの規則にならう日本のプロ野球界では実現不可能。そこでひねり出したのが、延長戦撤廃の“9回打ち切り案”なのです。まだ公には誰も口にしていませんが、監督会議でも密かに協議されたようです」(同) この“9回打ち切り制”の表向きの理由は、熊崎コミッショナーが提唱する「時短で人気回復」だが、真の狙いは別にあるという。 広告代理店の関係者が声を潜めて語る。 「球界首脳はこれまで、興行的にサッカーのJリーグを見下していました。ところが、新国立競技場の建設費が2520億円になるという報道を受けて、あることに気付いた。その財源として、年間総売上が1107億円のサッカーくじ『toto』が検討されていると報じられると、“これがプロ野球に導入されれば、その何倍も売れる”と算盤をはじいたのです」 とはいえ、過去に「黒い霧事件」を経験した球界には、『プロ野球くじ』の導入に拒否反応を示す根強い抵抗勢力があったという。しかし、前述のようにオーナーの世代交代が進み、一気に導入に向けて走り出したというのだ。 「この問題の話し合いが、今回の監督会議の“裏の目的”だったのです」(同)
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芸能 2015年07月29日 12時01分
アスリートより“玉の輿婚”を選んだ山岸舞彩
28日に一部スポーツ紙で一般男性とすでに結婚、それに伴いキャスターをつとめる日本テレビ系「NEWS ZERO」を9月いっぱいで降板し、さらには芸能界を引退することを報じられたフリーアナウンサーの山岸舞彩が同日、所属事務所を通じてコメントを発表した。 各スポーツ紙などによると、山岸は「この度一般の男性の方と入籍致しました事をご報告させていただきます。これからは彼を、そして彼の仕事を支えていく為(ため)に、家庭に、入る決心を致しました」と報道を認めるコメント。 さらに、同番組では結婚を生報告。。「あと2か月余り、これまで以上に真摯に取り組んでいきたいと思っております」と視聴者にあいさつし、共演者から「おめでとう!」と祝福されると表情を崩し、「ありがとうございます」と幸せそうな笑顔を浮かべた。 「日テレ内でも報告を受けたのは数人で番組のスタッフもほとんど知らなかった。話しが広まるのを避けたかったのと思われるが、どうやら、隠し通すことができなくなってしまったようだ」(日テレ関係者) それもそのはずで、スクープしたスポーツ紙に先行し、「週刊文春」(文芸春秋)が取材に動いていた模様。28日、同誌のWEB版が更新されたが、それによると、山岸の結婚について情報をつかみ、今月23日の深夜に本人を直撃。しかし、その際は、無言のまま自宅に入っていったという。さらに、お相手の男性が百貨店「丸井」の創業者の孫であることも報じている。 「お相手はNHKの青井実アナの兄で、幼稚舎から大学まで“慶応ボーイ”だった超イケメンで父が立ち上げた会社で副社長をつとめている。将来、社長になることは確実。山岸は昨年、年収700万ほどのアイスホッケー選手との熱愛を『文春』でスクープされたが、アスリートよりも“玉の輿婚”を選んだようだ」(芸能記者) 山岸はそのうち、ちゃっかり“セレブ主婦”として芸能界に復帰しそうだ。
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スポーツ 2015年07月29日 12時00分
【甦るリング】第17回 とにかく記者泣かせだった田上明
私の20余年にわたるプロレス・ライター生活のなかで、難儀だった男の一人は、文句なしで田上明(54)だ。なぜか? って…。とにかく、田上は見出しが立つようなコメントをしてくれないプロレスラーの代表格だったからだ。 決して、寡黙というわけでもないが、マイペースな田上は、試合後、まともな話をしてくれない。いつも、「くたびれた」といったような調子。それが、たとえ大一番の前であっても、「絶対に勝ちます!」なんて、大きなこともなかなかいってくれないものだから、記者としてはお手上げだったのだ。 そんな田上が、三沢光晴が亡くなった後、プロレスリング・ノアの社長に就任するなど、その数年前に誰が予想したか? 田上は192センチという日本人としては類まれな長身を生かし、大相撲の押尾川部屋に入門し、1980年初場所で初土俵を踏む。後に、師匠の押尾川親方の現役時代のしこ名(大麒麟)から“麒麟”をもらって、玉麒麟と改名し、将来を大いに嘱望された。86年夏場所で新十両に昇進。新入幕が期待されたが、87年名古屋場所の直前に廃業した。その理由は師匠との確執といわれている。当時まだ26歳で、その素質からして、相撲を続けていれば、幕内昇進はかなり高い確率で果たしていたはずだ。 浪人となった田上は、その体格を生かすべく、プロレス転向を決意。天龍源一郎ら多くの大相撲出身者のいる全日本プロレス入りを決め、同年8月にプロレス界の門を叩く。しかし、当初は長州力率いるジャパン・プロレスに入門する。これは、あくまでも“表向き”の措置。前年に全日本は相撲界とトラブルを起こした元横綱・輪島大士を入団させたばかりとあって、相撲界とのあつれきを避けるためだった。 88年1月、予定通り、全日本に移籍すると、同月2日、前座をすっ飛ばして、ジャイアント馬場とのタッグで、外国人選手相手に破格のデビューを果たす。しかし、田上は伸び悩み、ふがいないファイトが続いていた。転機となったのは、新団体SWS設立に伴う、天龍らの大量離脱騒動だった。ジャンボ鶴田のタッグパートナーに抜てきされた田上は、三沢、川田利明、小橋健太(現・建太)らの超世代軍や、スタン・ハンセンら大物外国人選手とのビッグマッチで力をつけていき、92年3月、鶴田とのタッグで世界タッグ王座に初戴冠。その後、鶴田が肝炎のため、第一線を退くと、川田らと聖鬼軍を結成。川田とのタッグでは、「世界最強タッグ決定リーグ戦」を2度制し、世界タッグ王座には実に6度就くなど、後にプロレス史に残る名コンビとなった。 シングルプレーヤーとしても、メキメキ実力を上げ、96年春には「チャンピオン・カーニバル」を初制覇。同年5月には、三沢を破って、3冠ヘビー級王座を初めて奪取。三沢、川田、小橋と並ぶ“四天王”として活躍した。生来、マイペースで、欲があまりなく、自己アピールなど、とんと縁がなかったが、ここ一番の大勝負となると、大爆発することから、その様は“田上火山”と称された。 2000年にノアに移籍してからは、力皇猛、森嶋猛ら、若手選手の台頭もあり、タッグパートナーに恵まれなかったこともあって、なかなかチャンスがなかった。だが、05年11月、ファンの後押しを受けて、力皇の持つGHCヘビー級王座に挑戦。見事にチャンスをモノにして、同王座を奪取した。これが、シングル、タッグを通じ、唯一のGHC王座戴冠となった。 三沢の不慮の死後、09年7月に2代目ノア社長に就任すると、その性格もあって、あっさりトップ戦線から退き、後にスポット参戦となる。そして、13年12月7日、東京・有明コロシアムで引退試合を行い、現役生活に別れを告げた。 現役を退いてからは社長業に専念している。社長になってからも、マスコミやファンの前で、しゃべるのは好まず。必要最低限のことしか話さないため、今でも記者泣かせであるのは変わらない。 “田上火山”が爆発しない時は、ファンをやきもきさせることも多かったが、田上もまた、日本プロレス史に残るレジェンドだ。(ミカエル・コバタ=毎週水曜日に掲載)
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芸能 2015年07月29日 12時00分
芸能界“おしどり夫婦枠”を狙う 大島&鈴木おさむVSヒロミ&伊代の皮算用
テレビマンの目下の関心事は“おしどり夫婦”の存在だ。北斗晶&佐々木健介夫妻と共におしどりツートップの一角を担ってきた高橋ジョージ&三船美佳夫妻が離婚騒動でまさかの自爆。今やテレビ界は誰がその後釜に収まるのか、と興味津々なのだという。 「テレビマンが芸能人のおしどり夫婦にこだわるのは、ズバリ視聴率です。バラエティー番組のひな壇に座らせるだけで1〜3%以上も視聴率に差が付きますからね」(制作関係者) “おしどり枠”が注目を集める理由はもう一つ。それはギャラだ。 「一度、おしどり夫婦に認定されると、仕事が途切れることはあり得ないんです。しかも、その延長線にCMや講演会などのおまけも付いて来る。芸能人にとってはいわゆる“美味しいお仕事”の代表なんですよ。あの高橋&三船夫妻もおしどり枠で年間2億円以上も稼いでいた。それだけ価値があるんです」(同) 実際、今も昔も夫婦仲を売りにして生き残って来た芸能人は数多く存在する。 「古くは長門裕之&南田洋子、高島忠夫&寿美花代、勝新太郎&中村玉緒などが上げられる。それ以降は船越英一郎&松居一代、古田敦也&中井美穂、林家ぺー&林家パー子、渡辺徹&榊原郁恵、中尾彬&池波志乃らが定番でした」(事情通) この一角を狙い、早々と名乗りを挙げているのが森三中・大島美幸(35)&鈴木おさむ(43)夫婦と、ヒロミ(50)&松本伊代(50)夫婦の2組だ。 「鈴木もヒロミもこの種の嗅覚が他の芸能人より数倍優れています。おしどり枠が美味しいと計算ずくなんですよ。大島&鈴木夫婦はここにきて長男・笑福(えふ)クンの出産シーンを高視聴率番組『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)内で一挙、公開した。これは、アピール以外の何物でもない。また、ヒロミは出演オファーが来ると積極的に松本とのセット売りを基本条件にしている。事実、ヒロミと松本のツーショットをテレビで見た視聴者はかなりいるはずです」(同) 当然、気になるのは出演料だ。おしどり夫婦枠に認定されればギャラも右肩上がりになるという。 「現在、ゴールデン・プライムの時間帯で森三中・大島の出演料が20〜30万円。鈴木の場合は文化人枠で15万円〜。ヒロミは60万円〜。松本は20万円〜。これがおしどりとなると一気に倍増になるんです。大島&鈴木の2人だと最低計60万円〜。ヒロミ&松本だと計100万円〜。セットで出演した方が断然、お得なんです」(芸能プロ関係者) 一度、ハマったら絶対に美味しい芸能人おしどり夫婦枠。高橋&三船の後釜に収まるのはどっちの夫婦だ!?
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芸能 2015年07月29日 11時54分
極楽とんぼ・山本圭壱 「27時間テレビ」の感想述べる「面白かったというか、頑張ってましたね」
28日、ラジオ番組の宮崎サンシャインFM「第13回 極楽とんぼ 山本圭壱のいよいよですよ。」で極楽とんぼの山本圭壱が、25日〜26日放送のフジテレビ特番「FNS27時間テレビ」の感想を述べた。 番組では、26日に「超人気芸人が本気のプレゼン大会 TED」を放送。ロンドンブーツ1号2号の田村淳は、「本気でドキドキするテレビとは」というテーマを掲げ、コンプライアンス問題に切り込んだ。「型にはまっていないあの人が今の時代、必要」と訴え、「覚悟があるなら、あの人と中継でつなげる」と山本を連想させるような言い回しをした。スタジオ内に緊張感が高まったが、結果的に中継映像に現れたのは、相方の田村亮というオチだった。 ラジオ番組では、「中継で山本さんが出ると思いドキドキで見ていましたが、出なくてがっかりしました」とリスナーからの意見を紹介。山本は「これ実は見てたんですよ」と明かし、「淳が俺を匂わすようなこと言って、俺は正直『え!? 俺出るの!?』って思っちゃって。それで髭剃り出したんだよ。もしかして、誰かが来るんじゃないかと思って」と外出用のTシャツと短パンにすぐに着替えて中継映像に備えていたという。「もしかしてと思ってさ、でも亮だった。そりゃ、そうだよね。俺聞いてないもん」と笑い飛ばした。 今回の「27時間テレビ」はフジのバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!!」がメインで、ナインティナインが司会を務めた。番組の感想については「面白かったというか、頑張ってましたね」とコメント。「岡村さんも頑張っていましたし、加藤も坊主になったということで…。(髪の毛の長さ)6ミリっていってましたけど、6ミリは俺の方が先にやってるからね。5年前から坊主ですから。それは加藤が後乗りですよ」と相方の加藤浩次と張り合っていた。
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