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私はこうしてお客様に落とされた 〜ユカ・キャバ嬢(25歳)〜

 お正月気分も抜けて、普段の生活に戻り始めてきた2月…のビッグイベントといえば、バレンタイン。キャバ嬢からすれば、バースデーやクリスマスと同じくらい大切な1日。

 それなのに、「どうせ、来てくれた客みんなに配ってるんだろ?」みたいな嫌味付きで、チョコを受け取るお客様も少なくないんです。正直、そう言われるのがすごく嫌! だから、キャバ嬢のバレンタイン事情をぶっちゃけて話します。

 バレンタイン本番前日。早起きと人混みが苦手な私だけど、この日ばかりはそうも言ってられない。午前中に起床して、身支度だけ整えて銀座へ向かうのです。
 バレンタイン一色に染められたデパ地下は、もうそれは戦場としか思えないくらいの、人、人、人の群れ! そんな中を必死でかき分けながら、お目当ての店の前までたどり着いたと思ったら、またまた、人、人、人の行列!
 それでも、いざ、お目当てのチョコを目の前にして並んでみると、「このチョコはあのお客様に」「こっちはどうしよう…」なんて、ひとりずつの顔を思い出しながらちょっとウキウキしてしまうんです。

 …おわかりいただけましたでしょうか? 自分のためだったら絶対にしないであろう過酷な状況に行ってチョコを手に入れてるんです(大袈裟に言い過ぎかもしれませんけど…)。でも、ここまでできるのも、お客様の喜んだ顔が見たいから。店の売上げうんぬんよりも、これをキッカケにまた私のことを好きになってくれたら嬉しいなって思うからなんです。だから、「みんなに配ってるんだろ?」みたいな言い方をされると、本当にショックなんです。

 でも、逆に言えば、「えっ、嘘? 俺のために用意してくれたの?」「本当に嬉しいよ、ありがとう」って喜んで、目の前で、美味しそうに食べてくれるお客様を見ると、それだけで、泣きそうになっちゃうの。そんなに喜んでくれて、こちらこそありがとう、ってね。それがキッカケで、キャバ嬢もそのお客さんをひとりの男として見ちゃうこともあるんです。

 ちなみに、今年のバレンタイン。プライベートで彼氏に渡すチョコは手作りにしようと思ってるんだ。
 …去年までは、お客様だった彼に渡す、初めての手作りチョコなんです。

取材・構成/LISA
アパレル企業での販売・営業、ホステス、パーティーレセプタントを経て、会話術のノウハウをいちから学ぶ。その後、これまでの経験を活かすため、フリーランスへ転身。ファッションや恋愛心理に関する連載コラムをはじめ、エッセイや小説、メディア取材など幅広い分野で活動中。
http://ameblo.jp/lisa-ism9281/
https://twitter.com/#!/LISA_92819

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