ニューヨーク市のN.Y.C.のイニシャルからインスパイアされたブランド名はNycked (ニックド)で、新ブランドのコレクションではレディースのスイムウエアを発表する。
マルトーネはジェイコブスにこの企画に対する意見は求めておらず、自分自身の作品を作ろうと決心したという。
「恋愛関係にビジネスを持ち込まないようにするのは大変だよ。プライベートと仕事は混同しない方が良いね」
ニューヨークの『カオス的無秩序な美しさ』から影響を受けたコレクションは、アート・ディレクターのジュール・キム(Bijules)とコラボを行なう。2人は、水着に良く使われる花柄や椰子の木の柄、明るい色使い等を避けるよう決めたと言われている。
マルトーネは自身の新作について「もっとクールでダウンタウンな感じな物の市場を見つけたのさ。泳ぐ事といえば、まずロサンゼルスが思い浮かぶけど、僕らのコレクションはニューヨークその物を意識した物なんだ」
水着にはスパンコール、リボン、コルセットの紐飾り、そしてメインの装飾となる黒、白、赤色のレース飾りが付いている。ブランドのロゴには日本の折り紙のデザインを基にした幾何学模様のコウモリが使われている。
「泳ぐ事は僕がブラジル人としての伝統の一つなんだ。ブラジルでは水着はファッションのひとつだと思われているからね。ブラジル人が4日間の休暇に出かける時としたら最低でも水着を4着は持って行くんだよ」
マルトーネのコレクションは7月に発表され、水着は専門店や大型チェーン店で11月からの発売となる。店頭価格は120ドル(約11,000円)から130ドル(約12,000円)となっている。