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橋下徹の天敵・丸山和也[参議院議員]が吠えた「暴走・維新は終わった!」(3)

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提供:週刊実話

 数値目標を定めたマニフェスト選挙の是非が再び議論になっています。
 昔はマニフェストや政権公約などはあまり出さずに選挙をやっていた。人物選挙ですよ。北川正恭さんがマニフェストを提唱してブームとなり、極めつけが'09年の総選挙だった。ところが、ほとんどは実行できずに不信感を生み出してしまった。
 でも、期間を区切ってある程度の数値目標を出すのは、僕は必要だと思う。「いつかはやります」じゃあ何も信用できない。先日、講演会で北川さんに会ったけど、これからが本当の意味でマニフェストの時代なんだと言っていた。ただ、あまり、細かく数字を出しても多くの有権者は精査できないし、状況が変わっても無理して実行しようとすれば、当然歪みも出てくる。それでは何のためのマニフェストかわからなくなってしまう。

 今回、僕はあえて「政策より人物」ということをわざと言っているんです。この10年くらいずっと政策本位で人が集まったり離れたりしてきたけど、その人たちがどういう人なのかということが抜け落ちちゃうと、ダメなんじゃないかと。その政策に賛同しないと当選できそうにないとか、他所で公認されないから来たとか、けんか別れしたから来たとか、そんな人たちが「政策が同じだ」と都合の良いことを言って集まってもしょうがないでしょう。いくら政策のレッテルが同じでも、人物的にはガラクタ市みたいになってしまう。だから、今の時期はむしろ、政策より人物という視点でよく考えないといけないんじゃないかな。それに政策は理屈をつけていくらでも変えられるんですよ。裁判と一緒で、どんな判決を出しても、矛盾しないような理屈は後からいくらでもつけられるんです。

 それにしても、今回の選挙はどういう結果になるにせよ、本当に意味が大きいね。日本の針路にとって大きな節目になるでしょう。一本調子に維新が勝つようなことがあると、次の選挙でも勝って倍々ゲームみたいに大きくなっていく可能性もないとは言えない。中身が伴わない場合、それは一種の政治的バブル現象ということになる。人間の情として、何か変化を期待するのはよくわかるが、他方で、国民は、政治のバブルに踊らされないよう警戒する必要があると考えている。
(文中一部敬称略)

丸山和也[参議院議員]
1946年兵庫県生まれ。'70年、司法試験に合格。'75年渡米。'80年に帰国後、国際法務、各種特許紛争等に取り組む。日テレ系人気番組「行列のできる法律相談所」レギュラー出演中の2007年、参議院選挙に自民党から出馬し当選。「丸山国際法律事務所」代表。

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