過去2作がいずれも興行収入100億円を突破した人気映画シリーズの最新作「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」が3日公開された。
注目すべきは、邦画の実写興収歴代1位の173・5億円を記録した前作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の記録を抜けるかどうかだったが、なんとも厳しいスタートとなってしまったようだ。
「前作は7月の3連休に公開初日をぶつけ、公開3日間で興行収入18億397万8530円、観客動員数126万934人を記録した。今作が100万人を突破したのは公開4日目。今後、3連休、夏休みがあるがそこまでの伸びは期待できず、興収100億突破もなかなか厳しいようだ」(映画会社関係者)
今作には主演の織田裕二演じる青島刑事が過去に逮捕してきた犯罪者役でSMAPの稲垣吾郎、歌手の小泉今日子、ナインティナインの岡村隆史のほか伊集院光、宮藤官九郎、古田新太、布川敏和、近藤芳正といったそうそうたる面々が出演している反面、「テレビシリーズから柏木雪乃役で出演していた水野美紀を“大人の事情”でキャスティングから外したり、新たに小栗旬、内田有紀、伊藤淳史をキャスティングしたことでファンの反感を買ったところもある」(同)。
大手映画情報サイトのレビューをみると「期待しすぎた」、「DVDになってからで十分」、「いろんなところが滑ってた」、「『踊る』らしさはなかった」など辛口の評価が目立つ。
製作サイドはいろんな面で大記録を持つ前作を意識しすぎたようだ。