相澤社長によると、酒井の自宅の電話は応答がなく、携帯電話もつながらないという。「電話も、メールも、できることはすべてやりましたが、返事が返ってきません」。
事務所関係者が最後に会ったのは、雑誌の取材の仕事を受けた7月中旬。今月3日に移転した新事務所の完成が近く、「うれしい」と笑顔を見せていた。
酒井が最後に連絡を取った高相容疑者の母親と相澤社長が相談した上で、義母が4日午後、赤坂署に捜索願を出した。連絡不通となって数十時間後で捜索願を出すのは異例ともいえるが、相澤社長は「彼女は小さい時に(両親の離婚など)つらい思いをしているので、家族愛が人一倍強い。いくらだんなさんの問題だとしても、家族ということで責任を感じているのだと思う。最悪の事態は避けたい」と沈痛な面持ち。事態の深刻さをうかがわせた。
酒井は、ここ数年、夫婦の離婚危機が何度も報じられ、今年、別居説も流れた。一部では夫の女性問題が原因ともささやかれた。一緒に住んでいるのか、との問いに相澤社長は「そのはずじゃないかと思う」と回答はあいまい。高相容疑者は取り調べに対し、夫婦関係に問題があったことを明かしているようで、今後は離婚も現実味を帯びてきそうだ。
会見中、「一人で悩むのではなく、連絡を取ってくれて、僕らに投げかけてほしい」と繰り返した相澤社長。離婚問題はおろか、本人の行方も分からない緊急事態となった。