「合コンは若者たちの特権と思われがちですが、有田が特例だったわけではない。実はいま、50代、60代の中高年を対象とした『シニアコン』が密かなブームとなっているのです」(事情通)
これには大手結婚相談所なども参戦しているが、居酒屋やスナックといった自営業者や各地域の仲人、旅行代理店に自治体など、主催側の裾野はかなり広い。
「いまは若者より中高年のほうが、明らかに出会いを求めていますよ」
と話すのは、出会い系に詳しいライター。
「50代以上の未婚率が高止まりしていることや、団塊世代がパワフルなこと、これらを原因に、シニアコンはかなり盛んです。テーマ別に開催されることが多いため、お見合いパーティーより格段に親密度が高まる点も人気です。あとは現代の30代以上の女性が、セックスに開放的なこともブームを支える要因の一つになっています」
テーマ別シニアコンの中でも特に人気なのがバスツアーだ。ネット検索で「中高年 合コン バスツアー」と打ち込めば、各社のシニアコンバスツアーがヒットする。中には、募集するとすぐに定員いっぱいになり、キャンセル待ちとなるツアーもあるという。
バスツアー以外にも、ゴルフ、バーベキュー、水族館・美術館巡り、山登り、歌舞伎観劇、料理教室、社交ダンスなどなど、シチュエーションはいずれも魅力溢れるものばかりだ。
「最近では都内の市民講座が、人間ドッグのシニアコンを開催しました。中高年ならではの検査数値も話の種になって、かなり盛り上がってましたよ。パートナーと死別した参加者は『ボツイチさん』と呼ばれて、少しモテてましたから(笑)」(前出・ライター)
シニアコンブームは、今後さらに進化しそうだ。