●ドキュメンタリー映画は事件も直視
4日、AKB48の2013年と、2014年6月の総選挙と大島優子の卒業までの1年半を描いたドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48』の第4作『The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』が公開された。
同作は国立競技場での大島優子の卒業コンサート中止の裏側などを描いているが、5月に握手会開催中に起きた事件にも注目が集まっていた。公開前日の舞台あいさつイベントで、総監督の高橋みなみが、「ドキュメンタリー映画である以上、避けては通れない出来事でした」とコメントし、劇中で事件を取り扱っていることを明かした。
●『DOCUMENTARY of AKB48』の見所は?
『DOCUMENTARY of AKB48』は大島優子の卒業をはじめ、渡辺麻友の総選挙1位や、大組閣でドラマがあった中堅メンバーらの軌跡を追うが、同時に、研究生やドラフト生などの若手にも焦点が当てられているという。
ドラフト生のとまどい、AKB48劇場の楽屋で先輩が着替えを終えるのを待つ研究生の姿、指原莉乃から褒められて感激して泣き出してしまったり、小嶋陽菜から隣に座りなよと声を掛けられて顔をこわばらせて硬直してしまう姿など、拡大を続けるAKB48グループのメディアには流れない素顔に触れることができるようだ。
●世代交代は進んでいる?
前述の公開前日の舞台あいさつイベントには、高橋みなみ、小嶋陽菜、渡辺麻友、柏木由紀ら主力メンバーに加え、岡田奈々、西野未姫、向井地美音ら若手メンバーも登壇した。
この1年で研究生から正規メンバーに昇格した岡田は「街中で声を掛けられることが増えました。ちょっとでも私のことを知ってくれている人が増えたのかなと思い、嬉しかったです」とはにかみ、西野は「夢は何?」と問われても答えられなかったのが、大躍進の1年間を通して、「タレントさんと女優さんになりたいなという夢を見つけました」と笑顔で語った。
また、最も若い15期生ながらリクエストアワーで大島優子に指名されて「ヘビーローテション」でセンターを務めた向井地は、先輩の励ましを背に受けて、「気持ちよくヘビロテを踊れたと思います」と振り返り、渡辺麻友が「すごい子が現れたなと思いました!」と激賛する一幕もあった。
そんな中、2013年2月に公開されたシリーズ第3作となる前作の舞台あいさつにも出演していた島崎遥香は、「前回の作品の舞台あいさつでは若手の方にいたのですが、今日は、私よりも若い子がたくさんいて、私もそういった年齢になったんだなあと思いました」としみじみとこぼしていたとか。
AKB48の世代交代は、進んでいるようだ。
(C)2014「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会