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日ハムが引退した稲葉氏とマネジメント契約 狙うは他球団裏情報の収集

 テレビ朝日系『報道ステーション』のスポーツコメンテーターに稲葉篤紀氏(42)が就任した。前任の工藤公康氏(51)が福岡ソフトバンクホークスの監督に就任したことに伴い、関係者の“粘り強い交渉”で実現したという。
 「稲葉氏は最初から乗る気でしたが、球団がね…。稲葉氏も日ハムの将来の監督候補ですから」(ベテラン記者)

 稲葉氏との契約形態は少し変わっている。北海道日本ハムはテレビ朝日の件より以前に、昨季限りで引退した稲葉氏を『スポーツ・コミュニティ・オフィサー』(SCO)に着任させたことを発表している。球団はかねてから“地域との共生”を掲げており、今後は稲葉氏が球団の行う社会貢献活動をリードしていくことになる。
 しかし、それだけではない。日ハムと稲葉氏はタレント契約も締結した。引退した有名アスリートが芸能事務所と専属契約を交わし、テレビ出演や講演などのスケジュール管理を行ってもらうのはよく聞く話。日ハムは稲葉氏の芸能マネジメントも行うというのだ。これは極めて異例である。
 「プロ野球OBにコーチや監督の就任を打診した際、所属事務所が年末から春先に掛け、大口の仕事をすでに入れてしまっている場合がある。こういう際には違約金が発生するという理由で、現場復帰を見送るケースが実は少なくないんです。日ハムは稲葉氏の現場復帰のタイミングを狂わせたくないと考えたのでしょう。球団がスケジュールを握る旨みもありますし…」(球界関係者)

 スケジュールを管理する旨みとは、稲葉氏の球団外での活動にある。
 「日ハムは第2捕手の補強が急務となっています」(前出記者)
 正捕手には大野奨太(28)がいるが、控えの市川友也(29)は昨年12月にヘルニア手術を受けており、開幕から出遅れる可能性が高い。若手の近藤健介(21)はすでに三塁手にコンバートされ、その他の若手はまだ力不足だ。

 そこで、稲葉氏の球団外での活動が生きてくる。稲葉氏は侍ジャパンの内野守備走塁コーチも続けていく予定であり、選手人選のために全球団の情報が入ってくる。さらに、『報道ステーション』の取材名目で他球団には出入り自由だ。そんな稲葉氏が“お買い得な第2捕手候補“を栗山監督に推薦したとしてもおかしくはない状況になったのだ。
 「栗山英樹監督(53)は12年シーズン途中、阪神にトレード放出した今成亮太(27)をいまも惜しんでいます。捕手としてだけではなく、代打の切り札でも使えた、と」(同)
 一方で、その阪神が先発投手をトレード補強するため、パ・リーグ各球団に探りを入れているという情報もある。阪神側は自分たちから持ち掛けた話である以上、多少の出血は覚悟しているが、トレード相手の球団は“ハズレ選手”を掴まされたくないはず。日ハムはそんなときに稲葉氏の持っている情報が生きてくるというわけだ。

 球団スタッフとタレントの兼任。日ハムは色々な二刀流がお好きなようである。

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