審査委員長のビートたけしが毎回、独断と偏見で選ぶ毎年恒例の同大賞。たけしが北野武監督としての厳しい目線で選ぶ映画賞とは別に、イベントのもうひとつの目玉は、事件やスキャンダルで世間の関心を集めた人に、「いつまでもくよくよせず、騒動を笑いにしちゃおう」という趣旨で贈られる「話題賞」。 昨年は脱税騒動で謝罪会見したタレントの板東英二と、次男の不祥事で謹慎したみのもんたが受賞した。
今年、同賞を受賞したのは、昨年同誌のスクープで“落書き騒動”が発覚し一躍時の人となった「江角(マキコ)&(長嶋)一茂」。同誌によると、たけしは「いっそのこと悪口キャラになるとか、路線変更して、したたかに生きるべき」と今後の江角の方向性を示唆し、あわよくば会場で一茂と握手でもしてもらって、世間に騒動が落着したことをアピールしてほしい、という狙いから選んだというが、授賞式への出席を固辞。主催者側はギリギリまで交渉を続けたが、ビデオメッセージでの出演にも応じることはなかったというのだ。
「もし、江角が授賞式に出席していれば、イメージがガラリと変わったはず。いわば、たけしが江角の現状を見かねて“助け舟”を出した形になったが、江角はそれに乗らなかった。たけしとのパイプができれば北野武作品の次回作のオファーの可能性もあったのに、そのチャンスをみすみす逃してしまった」(芸能記者)
すでに、江角が担当マネージャーに指示したことにより、自宅に落書きされた“被害者”の一茂はテレビでネタにし重苦しい事件の余韻を払拭。一方、江角は事件発覚後、新しい仕事のオファーがまったくないだけに、たけしの“助け舟”に乗らなかったことを後々後悔することになりそうだ。