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新種のオークション詐欺が増殖中?

 ネットオークションといえば、もう手に入らないと思っていた物が入手できたり、高いと思っていた物が安く手に入ったりと、良いことが多い。

 ただ、良いことばかりではないのは皆さんもご存じの通り。例えば、ウェブの画像と実物が違いすぎること。写真のイメージと実物のギャップにがっかりした方も多いことだろう。それから、製品の説明に虚偽があること。高級ブランドのスーツを騙っておきながら、届いた物が透けそうな生地で、縫製も荒く、まともに着れないブランド以前の代物であったり…。

 しかし、これらはまだ現物が手に入っただけまだマシといえる。全く品物も届かず、お金だけ盗られるということもあるからだ。いわゆるオークション詐欺である。

 オークション詐欺に、あまり知られていないタイプのものがあるのをご存じだろうか。しかもこの詐欺、大方の人間は被害に遭ったことに気付かない。

 ネットオークションの場合、落札した品物は、送料を払って配送してもらう。この際に、配送会社による保証制度が存在している。値段は品物の価値によって変わるが、破損していた場合、それなりの金額が保証される。新手のオークション詐欺ではこれを悪用するのである。

 まず出品者側は、破損した品物を落札者に送る。当然落札者側は、破損していたことを配送会社に告げる。その配送会社から出品者に連絡が行く。出品者は品物を用意し、配送会社に売却する。落札者には無傷の同じ品物が届く。

 出品者からすれば、一度で二つの品を売りさばくことができる。落札者も、品物を手に入れられるので、手間はかかるものの損はしない。損をするのは配送会社であるため、オークションには被害は反映されない。

 だから、オークションの評価を読んでいて、良評価ながら、返品や交換の話題が多いところは注意してほしい。

(九十九屋さんた 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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