CLOSE
トップ > スポーツ > 番長・清原和博VS中日・落合GM 再び全面抗争が始まった!(2)

番長・清原和博VS中日・落合GM 再び全面抗争が始まった!(2)

 チーム内は平田、大島に同情する声がほとんどだという。しかし、中日事情に詳しい野球解説者によれば、この低評価には落合GMのある意図が込められているようなのだ。形を変えたこの男一流の“宣戦布告”なのだと。
 「落合GMは、高木監督の2年間で緩みきり、危機感が全くなくなった組織を蘇生するにはチームを総入れ替えするしかない、と話しており、16人ほどの首を切る方針を持っています。その戦力外リストに入っていたのが平田と大島なのです。2人は落合GMとは水と油の関係。打撃理論が違うのが根底にあるのですが、落合GMが嫌うWBCに積極的に出ているのが、まず気に食わない。それ以上ともいえるのが、平田を何かと面倒を見ているのが清原氏だということ。さらに大島が目標として尊敬し、兄貴と慕うのが立浪氏であるということ。こんな輩をチーム内に置いておいては、いずれ大きながん細胞になりかねないと警戒して切除に踏み切ったのです」

 2人は次回交渉で1000万円以上の増額を再交渉する腹積もりでいるものの、落合GMは「2回目は出ない」と明言。要はひれ伏して提示額を受け入れるか、新天地を探すしかない。調停に持ち込む方法もあるが、白井文吾オーナーのバックアップを持つ落合GMが不要と決断した以上、歩み寄りは期待できない。
 一時が万事、“オレ竜改革”は急ピッチで進行している。中日を戦力外となって他球団への移籍ラッシュが続き、田中大輔捕手はオリックス。吉川大幾内野手と堂上剛裕外野手は巨人。森越祐人内野手が阪神、矢地健人投手が千葉ロッテへ。通告を受けた11選手中、半数以上が落合中日と袂を分かち、来季は他球団のユニホームを着ることが決まっている。

 そんな不穏のさなかの11月28日、野球殿堂博物館が来年の殿堂入りの候補者を発表した。その中に立浪和義氏の名前もあった。通算歴代最多の487二塁打記録は十分の実績。しかし、殿堂入り=“一丁上がり”の印象もあり、現場に復帰して監督に就くケースはほとんどないことから、周辺では時期尚早論も強い。
 それでもあえて立浪氏が意欲を燃やすのには理由がある。殿堂入りには「野球の発展に大きく寄与した者」の条件が付けられ、当選すればNPB(日本野球機構)から“正規の球界功労者”のお墨付きを得ることになる。先の中日の監督争いでは過去の女性問題や黒い交際疑惑が喧伝され、涙を飲んだ。その無念さを逆手に取ろうというわけだ。
 「前回、白井オーナーの意中は“落合監督”の復帰でした。しかし落合氏は戦力を見て優勝は厳しいと判断し、断ったのです。次善の策として立浪監督案が浮上した。ところが、土壇場になって落合氏がGMを買って出た。長期政権が予想される立浪監督だけは御免被りたいとばかり、谷繁兼任監督案を持ち出したのです。もっとも実質的な監督は落合氏なんですけどね」(中日担当記者)
 「現にほとんどが、落合GMの意を受けた森繁和ヘッドがやっているし、投手交代も森ヘッドと友利コーチの2人で決めている。谷繁監督はお飾りにすぎません」(前出の解説者)

スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ