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二刀流マイナーチェンジ 大谷翔平が挑む「170キロ&40本塁打」

 「二刀流」日本ハムの大谷翔平(22)が、WBC辞退の裏舞台でマイナーチェンジを敢行している。目標を「10勝、22本」から「170キロ、40本塁打」へ大転回。今季は「打者中心、ときどき抑え」に様変わりするという。

 圧巻の打球でバットでの進化を証明したのが2月18日の沖縄・名護キャンプ。初の屋外フリー打撃を行い、41スイング中13本の柵越え。そのうち7本が場外弾で、スコアボードを軽々と越える160メートル弾までいとも簡単に放ち、取材陣の度肝を抜いた。
 一方、投手としては依然、投球練習再開のメドさえ立っていない。開幕戦出場は絶望と報道されているが、その対戦相手である西武の偵察部隊はそうは見ていないのだ。
 「先発はともかく、間違いなくスタメン出場してくると見ています。軸足である右足の負担を考え、投球練習こそ控えていますが、その分はじっくりウエートトレーニングに時間を費やしています。中でも上半身の筋力アップに重点を置くメニューは、メジャー行きを意識した松坂大輔(当時西武)の筋トレにそっくりです」(西武OBの野球解説者)

 栗山英樹監督と話し合った大谷は、二刀流を“マイナーチェンジ”する方針を固めたという。昨季は前半戦を投手中心で、夏場から打者中心にシフト移動。日本シリーズでは両方こなし、投手として10勝、打者として22本塁打を記録した。しかし、今季はシーズンを通して打者中心で戦い、投手は先発登板を極力減らし、抑えで行くようだ。
 「大谷が今季、思い描く目標は『40発、170キロ』。こちらの方がメジャー球団に与えるインパクトが強いという判断です。昨季は104試合382打席で22本塁打でしたが、目一杯打席に立てば40本塁打は可能という計算で、キャンプ取材に訪れた大物評論家たちもそう口を揃えています」(日本ハム担当記者)

 しかし、仮にそうなると、二桁勝利は難しい。そこでひねり出したのが「170キロ」でのアピール作戦だ。すでに166キロをマークした大谷は、「人類最速まであと4キロ。いちばん速い球を投げる人になりたい」と目標に掲げている。スタミナをつけるには走り込みが必要だが、球速は腕の筋肉増強が効果的。黙々とバーベルを上げ、筋トレを続けているのはそのためだ。
 日本シリーズまでは、DHと外野手でクリーンナップに入り、本塁打を量産する。そして、ここ一番のカードでは先発や抑えで投手に戻り、「170キロ」の圧巻投球を披露するのが“ニュー二刀流”の全貌のようだ。
 打者中心での出場ということで、今季の大谷は外野手としての出場が増加する。大谷の外野手としての出場は'15年以降一度もないが、DHのないナ・リーグ球団に入った場合、二刀流を続けるには外野守備に就く必要がある。今季は、その下準備の意味も兼ねている。

 新労使協定によって、25歳未満の米ドラフト対象外の外国人選手の契約金が、5億5000万円に抑えられた問題も、日本プロ野球で実績を持つ大谷には例外的に除外される公算が高まっている。新二刀流に磨きをかけるのもうなずける。

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