search
とじる
トップ > レジャー > 遠い記憶 根岸競馬場の歴史(24)

遠い記憶 根岸競馬場の歴史(24)

 先週に続いて昔の根岸競馬場を知る関係者のインタビューをお届けする。
 W(元理事) スタンドは昭和4(1929)年にできたんだよ。ここで昭和17(1942)年まで競馬をやっていたが、その前の昭和15(1930)年だったか、コースの改修工事をやっていたんだよ。ほかの競馬場に比べて、ここは坂が急できつい変わったコースだった。幅員が20メートルと狭く、1マイルともいって、スタートしてすぐ下がっていった向正面でまた上がる。スタンドから観ると、かなたに海が広がり横須賀まで一望できる見晴らしのよさだったね。そうしたコースが改装工事でどう変わったのかな?
 B(元騎手) 15年にはもういなかったのでコースを直したのはよく分からないな。

 K(元騎手) 僕も復員してきて、あれっ?直したんだなと思ったんだよ。
 B その前の何年ごろだったか、5頭くらいがころんだことがあったが…。
 N(元騎手) …そうそう、昭和8年ごろだった。新抽(しんちゅう)の競馬だったが、加藤義雄さんのトリーポアが1番馬だった。第1コーナーを曲がったところでころんだ。ブァーッと砂塵が立って、あとからつっかかって決勝線に入ったのは4頭だけだった。それで加藤さんが亡くなったんだ。そのあと中山で7頭ころがったのよ。
 W うん。中山のときは青山市之進が亡くなったんだね。横浜の第1コーナーは本当に怖かった。ロックパークで第1回皐月賞とった時だったが、馬が、むこうずねを痛がってね。ぼくは乗るのがいやでいやでね。スタート前に、てくてくジョグ(速足)で、時間をかけて歩かせてね…。
 …この続きは次回に。

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ