新星・三浦皇成騎手が重賞初制覇を夢見るフィフスペトル。新馬勝ちの時計は平凡で、函館の芝1200mの新馬戦では最も遅かった。しかし、タイムだけでは計れない秘めた素質を三浦は感じ取っている。
「前走は2番手からしぶとく我慢してくれたけど、本来は切れ味で勝負するタイプ。強い馬がいて、流れが速くなるのはかえっていいと思うんです。能力は十分通用すると思います」と言い切った。
中間の調整にもつきっきりで騎乗。1週前には芝コースに入れて5F68秒7。ラスト1Fは11秒6と評価通りの切れ味を見せつけた。「1度使って気合が乗ってきているし、追えばすぐ反応してくれる雰囲気がある。万全の仕上がりじゃないでしょうか」とうなずいた。
フィフスペトルの父は新種牡馬キングカメハメハ。産駒として新馬初勝利を挙げた。史上初めてNHKマイルCとダービーを連覇したスピードと底力。それが確実にフィフスペトルにも受け継がれている。
新しい血と新しい力。このふたつがかみ合えば、大仕事を成し遂げても不思議ない。
【最終追いVTR】Wコースで三浦騎手を背に併せ馬で追われた。3歳未勝利馬を2馬身前方に見ながら、道中は折り合いに専念。4角手前からピッチを上げていき、勢い十分で直線へ。ゴール前では鞍上の仕掛けに鋭く反応、半馬身先着でフィニッシュした。5F70秒0と全体の時計は平凡だが、動きは力強く、ラスト1F12秒8(強め)と伸びも上々。デキは申し分ない。