CLOSE
トップ > スポーツ > DeNA恐怖の外国人3選手内野シフト 破壊力抜群打線と引き替えに守備崩壊?

DeNA恐怖の外国人3選手内野シフト 破壊力抜群打線と引き替えに守備崩壊?

 勝負の年を迎える中畑DeNAで、圧巻の内野シフトが実現するかもしれない。

 キューバの大砲、ユリエスキ・グリエル(30)の残留が正式決定し、前巨人のホセ・ロペス(31)の獲得にも成功。昨季はチーム打率2割5分3厘でリーグワーストだったが、今年は得点能力の高い打線が期待できそうだ。中畑清監督(61)もグリエル残留の一報が入った際には手放しで喜んだが、こんな本音も漏らしていた。
 「(グリエルの残留が)ダメだったら、ケツを獲ってもらおうと思ったんだ…」

 抑え投手は昨季途中に新人の三上朋也(25)を抜擢したが、その後に疲労蓄積からか精彩を欠き、シーズン後半には一時的に国吉佑樹(23)をコンバートさせた経緯がある。中畑監督はシーズン通して任せられる抑え投手がいないと感じたのだろう。
 「中畑監督がスカウト会議から外されている弊害ですよ。ドライチの山崎康晃(22=亜細亜大)と、4位の福地元春(24=三菱日立パワーシステムズ)はリリーフで頭角を現した投手です。先発もできるが、高田繁GM(69)は山崎、福地を指名した時点で救援部門は補強されたと判断しています」(プロ野球解説者)

 中畑監督はドラフト会議直前のスカウト会議に呼んでもらえず、自身でその理由を「お喋りだから」と自虐的に話していた。この抑え投手の件では、現場(中畑監督)と編成(高田GM)の考え方の相違が垣間見える。そして、前述の外国人選手の残留と獲得にも食い違いがありそうだ。

 チームに残留したグリエルと、新たに獲得したロペス。そして、契約途中のバルディリス(32)を含めたこれら外国人3野手はポジションが重複している。グリエルは二塁手として来日したが、三塁手で先発したときの打率は3割5分5厘で、二塁手でスタメンだと、2割7分8厘まで落ち込む。グリエルのことを中心に考えるのであれば、三塁固定が理想だ。しかし、そうすると正三塁手のバルディリスが弾き出されてしまう。バルディリスにはブランコの抜けた一塁手への転向も考えられるが、そうなると、今度は新加入のロペスが使えなくなる。
 「ロペスは巨人で一塁を守りましたが、メジャーリーグ時代は二塁手でした」(前出解説者)

 得点効率だけを考えれば、一塁手バルディリス、二塁手ロペス、三塁手グリエルが理想だ。しかし、日本人内野手が遊撃手だけというのは、コミュニケーションに問題が発生する。ベネズエラ出身のバルディリス、ロペス、キューバのグリエルの公用語はスペイン語。これで投手まで中南米系の選手が登板すれば、残る日本人野手の捕手と遊撃手に通訳を付けた方が早いくらいだ。
 しかも、遊撃手でチーム最多出場の山崎憲晴(28)は昨季失策数が12。打撃を期待されて遊撃で起用された白崎浩之(24)も11失策をカウントしている。外国人3内野手シフトになった場合、コミュニケーション不足からさらに失策数が増えてしまう事も考え得る。

 得点効率アップと守備力強化の課題を抱えた中畑監督は、難しい舵取りを迫られそうだ。

スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ