また、アパートの近隣住民によれば、「(ちぐさ容疑者に)話かけられたことはあるが、子供の話をする割には生活感が感じられない雰囲気だった」というのである。今後は司法解剖やDNA鑑定で死因や血縁関係の解明が進むが、単にカネ欲しさのために子を殺めたとすれば、あまりに短絡的。しかしそれとは裏腹に、ちぐさ容疑者は過去に、有名校へ進学する才女でもあったのだ。
「彼女は大阪でも一、二の偏差値を誇る進学校に通う優秀な女子高生でした。そのまま大学への進学を希望していましたが、経済的な理由で断念してしまった。追い打ちをかけるように、当時付き合っていた男の子に裏切られたこともあったようです」(ちぐさ容疑者の知人)
その反動からなのか、高校卒業直後からは一転、風俗嬢としての道を歩き出したという。
「明るくてスレンダーな美人で、すぐに売れっ子になったようです。ただ、彼女にはファザコンの気があったようで、18歳も年上の男と結婚し、生活に追われるようになっていったのです」(同)
ちぐさ容疑者をよく知るミナミの風俗店主は言う。
「若い頃はファッションヘルスなどにいましたが、そのうちデリヘルやソープに勤めるようになり、やがて外へ連れ出すタイプのクラブにも勤めるようになった。彼女は色白だし、身体のメリハリもある。それに、大抵のことは嫌がらずサービスすることもあって、客の評判も良かった。最近は子どもの手も離れたことから、『いっぱい働いてうんと遊ぶんだ』なんていう話もしていました」
一方の清人容疑者は、最近は清掃員のアルバイトをしていたが、やはり、主に彼女の風俗での稼ぎが家計を支えていたようだ。それを裏付けるように、ちぐさ容疑者は供述で「生活が苦しく少しでも足しになればと児童手当を申請した」などとしているものの、一方では「うんと遊ぶんだ」の言葉通り、フェイスブックには三十路を謳歌する私生活を綴っていたのだ。
「'10年秋に沖縄旅行をしたのを皮切りに、'11年10月から半年間で3回もディズニーランドへ遊びに行ったことが書き込まれています。同年は毎月旅行しており、翌年には2カ月連続で長野県の白馬や岐阜県のスキー場へスノボを抱えて出かけている。それらの写真には清人容疑者の姿も見かけられ、生活に困窮している様子、さらには女児を放置している後ろめたさは、微塵もうかがえません」(前出・社会部記者)
女児のためにも、全容解明が待たれる。