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棚橋弘至、前哨戦敗退もザックから“奥の手”ザックドライバーを引き出した?

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棚橋弘至

新日本プロレス
『Road to DESTRUCTION』
▽6日 東京・後楽園ホール 観衆1,646人(満員)

 日本時間1日に新日本プロレス初のイギリス・ロンドンで開催されたビッグマッチ『NJPW Royal Quest』で、イギリス出身のザック・セイバーJr.からブリティッシュヘビー級王座を奪取した棚橋弘至。この試合後、ザックは日本でのリターンマッチを要求し、新日本がこれを認めたことから、15日に大分・別府ビーコンプラザで開催するビッグマッチ『DESTRUCTION in BEPPU』のメインイベントで再戦が組まれる。

 今シリーズは、開幕戦から最終戦まで棚橋とザックの対戦がタッグマッチで組まれており、後楽園ホール3連戦でも激しい前哨戦が繰り広げられている。

 「引き出しが多いザックだけど、前哨戦で引き出しを全部開けてやる」

 4日の後楽園大会で、前哨戦の“頭”を取った棚橋は、自他ともに認める「苦手なタイプ」であるザックに対して、前哨戦で全ての引き出しを開けた上で、リターンマッチを退けてみせると宣言した。連勝した5日の試合後には「引き出すだけじゃなく、俺のものにしてやる」とも豪語した。満身創痍の棚橋にとって、多彩かつ予想不可能な関節技を持っているザックの引き出しを開けるというのは、自らの肉体を削ることになり、リスクは高い。しかし、棚橋がザックから勝利を収めた試合は、ザックの土俵で闘っている試合が多いのも事実で、ザックが繰り出す技を全て把握していれば怖さは軽減するのかもしれない。

 後楽園3連戦の最終日(6日)は、メインイベントで、棚橋は田口隆祐と、ザックは鈴木みのるとタッグを組んで激突した。試合前にみのるが対戦を迫っている解説席の獣神サンダー・ライガーを急襲。リングに上げてイスの上にゴッチ式パイルドライバーを決めてKO。異変に気づいた棚橋と田口が救出に駆けつけたところで試合開始のゴングが鳴るという荒れた展開から試合が始まったが、試合になると、みのるはザックのサポートに回り、棚橋に狙いを定めていく。前哨戦2連勝の立役者だった田口がこの日もいい動きを見せていたが、ザックは棚橋を“奥の手”ザックドライバーで排除すると、試合の権利があった田口にもザックドライバーを決めてカウント3。試合前は棚橋を関節技で捕獲してダメージを加えた。

 ザックは試合後もマイクを持って、棚橋とイギリスのボリス・ジョンソン首相を批判して意気揚々と引き揚げて行ったが、棚橋にしてみれば“奥の手”である「ザックドライバー」を引き出せたのは大きな収獲だったのではないだろうか。前哨戦3連敗だけは逃れたいザックが思わず出してしまった「ザックドライバー」は、棚橋の体にしっかりと刻み込まれたのは事実だ。

 「何があろうとこのベルトは離さない。両想いになるまでは…」

 棚橋はブリティッシュヘビー級のベルトと、東京ドームまで共にすることで、“両想い”になりたいと本気で思っている。

(どら増田)

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