この数年の間でテレビ東京に抜かれ、視聴率競争で最下位になる可能性も浮上してきた同局が、ついに禁断ともいうべき大リストラに着手する。局の黄金期を担ってきたバブル世代に引導を渡すべく、早期退職者を募っているのだ。
「対象は50歳以上の社員。退職日を3月末に設定したそうです。驚くのは特別加算金。退職金のほかに、7000万円を上乗せするんです。50歳なら退職金の平均は5000万円〜。これに7000万円が加わる。ウハウハな条件ですよ」(テレビ事情通)
案の定というべきか、公募から1週間足らずで想定していた人数に達してしまったというから驚きだ。
「今回は10人弱と見ていたんです。ところが、倍の20人近くが興味を持ち、実際は定員を超える10数人が駆け込んできたらしい。申請書類を吟味した結果、60歳に近い人と、家庭や体調などの理由がある人を選抜したそうです」(フジテレビ関係者)
現在までのところ、辞退者は出ていないというが、それにしてもフジテレビはなぜ、50歳以上の局員リストラに踏み切ったのか?
「本業のテレビ事業がうまくいかないことでCM収入は激減。唯一の黒字事業はフジ・メディア・ホールディングス傘下のホテル経営のみです。今回、50歳以上が辞めてくれれば年間何億円という人件費が浮く。今後は40代もターゲットになるかもしれませんね」(テレビ関係者)
それでもフジテレビの30歳制作関係者は、年収2000万円を軽く超えるという。庶民からすれば、実に羨ましい話だ。