前走のクイーンSは開幕週で先行馬有利な馬場状態だったにもかかわらず、直線大外から強襲し2着。レジネッタはポテンシャルの高さを古馬相手に改めて証明してみせた。
クイーンSは古馬相手に健闘したこと以外にも収穫があった。いかに折り合ってスムーズな競馬ができるか。陣営は戦前から結果よりも内容重視の一戦と位置づけていたが、スローペースのなか、この課題もきっちりクリアした。
「パドックでは少しテンションが高かったけど、鞍上とケンカすることもなく、終いよく伸びてくれた。いい内容だった」と藤原助手は満足げに振り返った。
前走後は体調次第で秋華賞直行のプランもあった。しかし、札幌から栗東へ帰厩してから懸念されていた馬体減りはまったく見られず、トライアルの出走へと踏み切った。当然、結果を求めての戦いだ。
「札幌からの輸送もクリアして雰囲気はすごくいい。他の有力馬が休養明けに対してウチのは1度使った強みもある。それを生かして何とかここは勝たないとね」
叩き2戦目の今回は3歳牝馬同士に加え、GI勝ちの阪神…あらゆる面で条件が好転する。桜の女王のプライドにかけても負けられない一戦だ。
【最終追いVTR】坂路で800メートル55秒0、ラスト1F12秒0を計時。前半をセーブして、終いだけ脚を伸ばす形だったが、鞍上が軽く仕掛けるとシャープな伸びを披露。フットワークにも素軽さが出てきた。叩き2戦目で状態は絶好だ。