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トップの座を巡る熾烈な攻防 プロ野球“セ弱”で監督総入れ替え! 仁義なきベンチ裏マル秘レポート(2)

 阪神・和田豊監督(52)も契約は今季までだが、続投の声は今のところ聞こえてこない。
 それどころか、先の本社の株主総会では「岡田彰布氏を呼び戻せ」との株主から過激な発言も聞かれた。
 「株主総会でのタイガース批判は恒例行事になりかけています(笑)。今年、南信男球団社長が総会に出なかったのは、その影響だと噂されている」(在阪記者)

 監督問題のキーマンは、その南社長かもしれない。阪神の親会社は『阪急阪神ホールディングス』であり、近年、旧阪急出身者が勢力を拡大している。
 そのため南社長は本社取締役の肩書を失った。さらに「タイガース大敗」となった場合、“優勝経験のない球団社長”という有り難くないレッテルも貼られて平役員に格下げとなる。
 V経験を持つ岡田氏の帰還が囁かれるのは、こうした流れによるものだ。
 「南社長の肝煎りで迎えられた中村勝広GMは『掛布は千葉県の後輩、岡田は早大の後輩』と言ってかわいがってきた。GMとしての手腕はイマイチでも、面倒見が良く、後輩連中から慕われていますからね」(同)

 もし、岡田氏が帰還すれば、先輩・中村GMは残留だろう。その流れに乗って、南社長も続投となる。
 球団創設80周年のメモリアルイヤーということで、フロントは采配批判を極力抑えているが、本社勢力の図式から見て、和田監督の続投は考えにくい。
 「この関係に割って入ろうとしているのが星野仙一氏です。昨オフ、星野氏が、楽天の佐藤義則と鈴木康友両コーチを、阪神、巨人、ソフトバンクに売り込んだように、阪神との関係も切れていない」(球界関係者)
 次期監督問題に関与し、球界における発言力を強めたいのか−−。水面下での駆け引きは当分続きそうだ。

 一方、続投要請を受けた中畑監督。表向きは返事を保留しているが、続投は確定的だという。
 「問題は来季から先。来季オフ、DeNAは大きな転機を迎えそうだからです」(前出・球界関係者)

 DeNAは、南場智子オーナー(53)の出身地である新潟県への本拠地移転を視野に入れているのだ。
 「日本海側に拠点を構えるプロ野球チームはない。南場女史は、個人向けの遺伝子解析サービス会社や、無人のロボットタクシー会社を共同で立ち上げるなど、経済界では“先手速攻のヤリ手”として有名ですから、新たなチャレンジとしても可能性が高い」(同)

 横浜スタジアムとの契約は来年までとされ、「移転には中畑監督の人気も必要」と考えているのかもしれない。
 「以前、南場オーナーのご家族が入院したとき、中畑監督は手書きの手紙を出したそうです。そういう中畑監督の気配りにも感動したようだ」(スポーツ紙記者)

 また、この混戦セ・リーグを抜け出す可能性が最も高いのはDeNAとの見方もある。
 「5月24日の対阪神戦、9回のマウンドに送ったクローザーの山崎康晃が、先頭打者の頭部にぶつけて危険球退場に。両軍入り乱れた後に試合が再開されましたが、中畑監督は田中健二朗、国吉佑樹を投入し、総力戦で勝利。クローザー降板のピンチを“総力戦”という美談に変えてしまった。巨人・澤村、阪神・呉昇桓が不調でも救援は送らない。強いチームのやることではないが、総力戦のDeNA野球は混戦向き」(スポーツライター・飯山満氏)

 中畑監督の3年間は、6位、5位、5位。万年Bクラスの球団が優勝に絡むとなれば、オーナーが「新潟まで付いてきてくれ」と懇願するのも当然か…。

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