同公演は、2016年2月東京Bunkamuraオーチャードホールを皮切りに、NHK大阪ホール、フジャイラ(UAE)、ニューヨークにて上演。
今最も注目を集める歌舞伎俳優の一人である市川海老蔵が歌舞伎の魅力を伝えるべく、2012年から「古典への誘(いざな)い」、2014年からは「JAPAN THEATER」と題した公演も企画。自らが魅せる歌舞伎だけでなく、能・狂言・落語など、日本が誇る伝統芸能を楽しんでもらいたいと、魅力ある演目を全国各地で上演し、年間約3万人の観客を動員した。「JAPAN THEATER」は日本を飛び出し、2014年、2015年とシンガポールで公演を行い、大成功を収めた。そして2016年には、「GRAND JAPAN THEATER」と銘打ち、海老蔵の新たな挑戦が始まる。
今回は、市川海老蔵が「新歌舞伎十八番の内」に名を連ねる歌舞伎舞踊の名作「春興鏡獅子」に挑む。気品のある女方である小姓弥生と、荒々しく勇壮華麗な獅子の精という対照的な役を踊り分ける大曲。「春興鏡獅子」のほか、五穀豊穣を祈る神聖な舞である、狂言「三番三」、源頼光と土蜘蛛の戦いを荘重かつ劇的に描く、能「土蜘蛛」を同時に上演する。
≪市川海老蔵のコメント≫
来年2、3月「GRAND JAPAN THEATER」と題し、東京・大阪、そして、UAEのフジャイラ、ニューヨークへとお伺いすることになりました。フジャイラでは文化交流をテーマとし、日本文化を体感していただけるよう勤めさせていただきます。
東京・大阪で上演します狂言の「三番三」(大阪公演は「三番叟」)、お能の「土蜘蛛」、そして私が勤めます「春興鏡獅子」はニューヨーク・カーネギーホール公演へと繋がってまいります。音楽の殿堂であるカーネギーホールで、演劇性を持った演目が上演されるのは初めてとのこと、より一層、気が引き締まる思いです。能楽界の第一線で活躍される先生方など、共演くださるみなさまも非常に豪華です。
今の時代だからこそ、海外の方にも、そして日本の皆さまにも、歌舞伎という芸能を、日本の持つ文化の素晴らしさを、観て、触れて、感じていただきたいと思っています。