尾木ママは11日に「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。冒頭、黒柳徹子が「詐欺被害に遭ったそうで……」と紹介する一幕があったが、その後、中盤に黒柳が「尾木ママが引っ掛かる詐欺ってどういうのかちょっと教えていただいて」と話を振られると、尾木ママは「夜に家族と一緒に、外国の動画のサイトにアクセスしたんですよ。そういうしたら『このパソコンはハッキングされました』って音声と警告音が流れてきて、焦っちゃったんですよ」といい、画面には「解除するためには、この番号に電話しなさい」というメッセージとともに電話番号が表示されたと明かした。
尾木ママが電話をすると、相手はたどたどしい日本語でアメリカの会社の社員を名乗ってきたとのこと。さらに、解除のためにクレジットカードの番号を求めてきたという。尾木ママは「これは詐欺だと思って」と相手を責めたものの、相手は「クレジットカードを教えられないのならばコンビニに売っているプリペイドカードで15分以内に支払え」「早くしないとウイルスがパソコンの情報をあちこちに拡散する」と脅してきたとのこと。コメンテーターとして活動する尾木ママは周囲に迷惑が掛かることを恐れ、すぐに2万8000円のプリペイドカードを買い、支払ったこと話していた。
尾木ママは、電話相手の対応が親切だったことから、詐欺だと疑ったことを申し訳ないと思い、尾木ママの妻も相手に「長時間ご親切にありがとうございます」と感謝していたというが、尾木ママの娘が調べたところ、詐欺だったと発覚したとのこと。尾木ママは「悔しいでしょ。立場ない」と苦笑いしつつ、「騙される方にも何か問題があるんじゃないかと思っていたのに、正直なところ。焦っちゃうというのは一番よくない」と語った。これに黒柳は同情しつつ、「ジャーナリストの尾木ママでも引っかかるようなものがあるので、本当に注意しないといけないってことですよね」と話していた。
尾木ママの詐欺被害告白に、「自分は大丈夫と思っても、いざって時に冷静にならないと」「団塊世代は特に注意しないとね」といった声が集まっていたが、一方では「騙される方にも問題があったんでしょうね…」「なんで自分が騙されたら問題あるわけじゃないと思うの?」「自分が引っ掛かったから騙された方に問題はないと思うのは身勝手」といった呆れ声も集まっていた。
詐欺被害の全貌を告白した尾木ママ。この体験が被害者を少しでも減らすことに繋がればいいが――。