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地方競馬スペシャル 新鋭トレーナー・山中尊徳調教師に迫る

 デビュー戦で初勝利。最高のスタートを切った。
 先月、6月19日付けで厩舎を開業した山中尊徳調教師(船橋)が、21日の船橋競馬3R・新馬戦で管理馬(アランフェスロマン)を初出走させ、見事初勝利を挙げた。「おめでとう!やったな!」祝福の声に囲まれ、少し照れたように安堵の微笑みを浮かべ、喜びをかみ締めた。

 コンビを組んだ石崎隆騎手がレース後に話したひと言が印象深い。「山中がきっちり(調教で)乗っているから」。ジョッキーのデビュー戦勝利に比べ、調教師のそれとなるとグッと数は減るだろう。さらには同馬のオーナーも、初めて持った馬で初勝利というおまけ付きだ。地道に積み重ねた努力がこの幸運を引き寄せた。
 「今の地方競馬の状況で調教師をやるのは大変だと思うけど、競馬場に入った時から『ここに骨を埋めよう』と思っていたからね」
 調教師の免許試験に合格したころ、そう話していた。まじめで優しい人柄、その中に一本真っすぐに太い芯が通っている。
 騎手時代で最も印象に残っている馬はダイタクリムジン。新馬戦から重賞まで、4年間に渡り全39戦をともに戦った。「デビュー前から調教をつけて、一緒にレースを学び、一緒に強くなっていった。本当に一からともに歩んだ馬だった」
 思い出の馬と積み重ねた経験は、調教師としての心意気にもつながる。「ひとつひとつ、万全な状態でレースに出られるように管理したい」
 現在、山中厩舎は厩務員1人と4馬房。今はまだ小さなチームが、大きな一歩を踏み出した。

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