今回の総選挙は、前田敦子と大島優子という、これまでAKB48の顔として活躍してきた両者が卒業した後のAKB48の新しい顔を決める戦いでもあった。そんな中、“AKB48グループの新しい顔”という観点から見れば、激戦を繰り広げた渡辺麻友と指原莉乃は、真逆のキャラクターの持ち主である。
指原莉乃は、“へたれキャラ”で徐々に頭角を現していくも、スキャンダル報道をきっかっけにHKT48へ移籍。ただメディアでも自身のスキャンダルをネタにする逞しさで、そこからの総選挙第1位となった。一方の渡辺麻友は、アイドルらしいアイドルという超正統派。今回の総選挙では、正統派が昨年の覇者であるアウトローを破った結果となった。ただ、総選挙の票数では正統派が勝利するも、二人の“AKB48グループの新しい顔”を勝ち獲る戦いはまだ続く。
次の渡辺麻友の目標は、昨年、指原がセンターをつとめヒットさせた「恋するフォーチュンクッキー」を破ることだろう。「恋するフォーチュンクッキー」は、様々な団体が踊った動画をアップして、ひとつのムーブメントになった。今年の総選挙で第1位となったことで渡辺麻友がセンターを担当する楽曲「心のプラカード」(8月16日発売)も、昨年の「恋するフォーチュンクッキー」と同じアプローチでヒットを狙っている。楽曲が披露されるとすぐにスタッフバージョンが動画共有サイトでアップされ、その後、企業公式MV第1弾としてアップされた「GMOインターネットグループバージョン」は既に20万回以上、再生されている。
「GMOインターネットグループバージョン」は国内・海外のグループ25社以上からスタッフが参加。冒頭で「未来は私たちに任せて!」と心の内をあらわにする新卒スタッフは、ラストシーンで役員会議室へ向かい、グループ代表の熊谷氏のもとへ行き、「その席をゆずってください」との思いのたけをぶつける内容になっている。
渡辺麻友は、総選挙に続き、自身がセンターをつとめる楽曲「心のプラカード」でも、アウトローアイドル指原莉乃を倒することができるのか、注目したい。
【参照】心のプラカード GMOインターネットグループ Ver. / AKB48[公式] http://npn.co.jp/movie/detail/8749985/