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煙×酒はやっぱり最悪!? 10年で12歳“脳老化”の根拠

 「酒は飲むべし、ただし飲まれるべからず」という。一方、愛煙家は“自殺志願者”とまで揶揄される。要は煙の中で大酒かっ食らうのは、とても健全な所業とはいえないとの警告だが、実際に英国発で『大量飲酒×喫煙』は認知機能の低下を大幅に加速させるという研究結果が公表された。
 「これはホワイトホールII(WHII)という1967年に始められた英国の公務員を対象とした観察研究機関によってもたらされたものです。データによると喫煙者でかつ大酒飲みは、非喫煙者で適度にお酒をたしなむ人より36%も認知機能の低下速度が速く、計算上、同じ10年間を暮らしながら余計に2歳年を取るということになるのです。同じ喫煙者でも、飲酒量に比例して認知機能の低下が加速することもわかっています」(医療ジャーナリスト)

 日頃からタバコを吸っている人が、酒は百薬の長だからとばかりに過度の飲酒をするのは、脳に相当よろしくないようだ。
 「酒の主成分は水とエタノールですから、栄養成分で構成されることや消毒液にもなる。飲み方さえ間違えなければ百薬の長といわれるのはこのためです。一方、タバコの成分は毒物の集合体で、発ガン物質であるばかりでなく、肺や気管を直接損傷したり脳や心臓の血管をもろくしてしまう。タバコは少量でも毒なのですが、お酒の場合はどの程度ならたしなみで、どこからが大酒なのか、個人差もあるのでなかなか難しいですけどね」(都内の開業医)

 今回のWHIIの大量飲酒認定基準はかなり厳しい。アルコール度数12%のワイン小グラス(125ミリリットル)を1.5単位として、上限飲酒量は男性で1日3〜4単位、女性では2〜3単位までとしている。普通の酒飲みには“ホロ酔い”程度が限界ラインなのだ。
 禁煙を実行するか、深酒を避けるか−−。やはり、二つの不健康が重ならないよう心掛けるべきなのだ。
 わかっちゃいるけど…。

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