「今年は本当にいいメンバーがそろった。ここできっちり結果を出せば、牡馬相手にも胸を張っていける」
エリザベス女王杯で牝馬ナンバーワンの座を不動にした後、ダイワスカーレット&松田国師が目指すもの…それが現役最強への挑戦だ。メイショウサムソン、アドマイヤムーンといったハイレベルな牡馬相手との戦いへと乗り出す。
そのためにも負けられない。今回はダービー馬ウオッカに加えて、宝塚記念(05年)を制した実績を持つスイープトウショウなど歴戦の古馬牝馬が加わった。トレーナーが語るように、今回の勝利が今後の自信へとつながる。
「馬の体調はスケジュール的に3走目がピークとなる。ローズS、秋華賞を2回使ったダイワにとっては、今回が一番いい体調が期待できる。京都二二は瞬発力がモノをいう舞台ですが、そこはアンカツさんがうまく乗ってくれるでしょう」
今シーズン一番の仕上がりでまずは最強牝馬の座を獲得。そしてその先に新たな挑戦が待ち構えている。
【最終追いVTR】叩き3戦目でピークに仕上がった。安藤勝騎手を背に、坂路で55秒5→40秒3→13秒0を馬なりでマーク。併走馬のブラックコンドル(障害オープン)を1馬身後方からじっくり追走、中間地点から馬体を併せると、最後は馬なりのまま楽に半馬身差先着した。気合乗り、馬体の張りとも文句なしで絶好調だ。