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エリザベス女王杯追い切り ダイワスカーレット 牝馬の頂点へ盤石の布陣

 2強対決といわれる今年の「エリザベス女王杯」(GI 京都芝2200m 11日)。ウオッカと4度目の対戦を迎えるダイワスカーレットだが、すでにGIの舞台では桜花賞、秋華賞で勝利。ここでライバルに3連勝すれば、最優秀3歳牝馬の座もほぼ確実だ。しかも指揮官はエ女王杯V後の戦い。牡馬との対戦をすでに視界に捕えている。
 「今年は本当にいいメンバーがそろった。ここできっちり結果を出せば、牡馬相手にも胸を張っていける」
 エリザベス女王杯で牝馬ナンバーワンの座を不動にした後、ダイワスカーレット&松田国師が目指すもの…それが現役最強への挑戦だ。メイショウサムソン、アドマイヤムーンといったハイレベルな牡馬相手との戦いへと乗り出す。

 そのためにも負けられない。今回はダービー馬ウオッカに加えて、宝塚記念(05年)を制した実績を持つスイープトウショウなど歴戦の古馬牝馬が加わった。トレーナーが語るように、今回の勝利が今後の自信へとつながる。
 「馬の体調はスケジュール的に3走目がピークとなる。ローズS、秋華賞を2回使ったダイワにとっては、今回が一番いい体調が期待できる。京都二二は瞬発力がモノをいう舞台ですが、そこはアンカツさんがうまく乗ってくれるでしょう」
 今シーズン一番の仕上がりでまずは最強牝馬の座を獲得。そしてその先に新たな挑戦が待ち構えている。

 【最終追いVTR】叩き3戦目でピークに仕上がった。安藤勝騎手を背に、坂路で55秒5→40秒3→13秒0を馬なりでマーク。併走馬のブラックコンドル(障害オープン)を1馬身後方からじっくり追走、中間地点から馬体を併せると、最後は馬なりのまま楽に半馬身差先着した。気合乗り、馬体の張りとも文句なしで絶好調だ。

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