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『大塚家具』どん底の“かぐや姫”を救済する中国企業の虎視眈々

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提供:週刊実話

 「子が親を敬うのが中国では当たり前のことです」。3年連続赤字(今期32億円の赤字)の大塚家具の支援を買って出た中国系の日中間電子取引事業会社『ハイラインズ』(東京)の陳海波社長が、大塚久美子社長(51)に父親の勝久氏との和解を提案。父娘の対立が雪解けとなるのか、注目を集めている。

 大塚家具は、経営再建に向けて昨年6月頃からスポンサーを探していた。10社以上に資金援助を打診したものの、色よい返事はどこからもなかったという。

 「久美子社長がトップの座を手放す気がないことが分かった時点で、国内の企業から見放された。一昨年に業務提携した貸し会議室大手『TKP』もそうです。最後に頼ったのが、昨年12月に業務提携した中国家具販売最大手の『イージーホーム』だった。しかし、そのイージーホームでさえ資本提携は断ったんです」(経営コンサルタント)

 大塚家具はイージーホームとの業務提携で、中国への出店や訪日中国人向けの家具販売を展開していく方針を打ち出していた。

 「しかし、肝心の日本での売り上げが3年連続の赤字では話になりません。4年前まで180億円を超すキャッシュや有価証券があったが、いまは38億円。いつ手元資金が底をついてもおかしくない状態なんです。救いの手を差し伸べたのがイージーホームから紹介されたハイラインズだった」(経済ジャーナリスト)

 2月15日、大塚家具はハイラインズを含めた投資ファンドと米系投資ファンド『イーストモア』などに第三者割当増資と新株予約権を実施することで、最大で約76億円を調達することを発表。さらにヤマダ電機と業務提携を結んだことも明らかにした。

 「結果、株式の50%以上を握ることになる外資系ファンドの再建案は無視できなくなった。ハイラインズ側は久美子社長に“家族で客を奪い合ってはいけない”と、ケンカ別れした父親の勝久氏との和解を勧めたのです。すでに下交渉しているようですが、外資系ファンドに乗っ取られないか、勝久氏も慎重なようです」(投資コンサルタント)

 『大塚家具』の父娘戦争終結なるか?「家具を愛する気持ちはお父さんと同じ」という娘・久美子社長の気持ちは通じるのか?“家族で客を奪い合ってはいけない”と、救済に乗り出した中国企業の虎視眈々が見えるようで怖いのだが…。

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