「研究生セレクション」とはAKB48の研究生を対象とした審査。この審査で不合格となった研究生は、強制的に卒業となる。ただ、解雇処分というわけではないので、再度、AKB48のオーディションを受けることは可能。実際にセレクションに落ちて、再び研究生に戻ってきた例もある。審査基準は、「舞台上のパフォーマンスだけではなく、集合時間や提出物への意識、AKB48研究生としてのふさわしい行動なども加味される」とされていている。今回は、第6回目となり、12期生と13期生の16名が対象だった。
研究生セレクションについて、いくつか有名なエピソードがある。第1回目が行われた2009年当時、研究生であった大家志津香(現・チームA所属)が協議の対象となる。ただ、篠田麻里子、小嶋陽菜の訴えにより、不合格とならなかった。ちなみに最近、テレビ番組で語られたことによると、日ごろ、努力を重ねていた大家に対して、篠田が、「しーちゃん(大家)めっちゃ面白いから辞めさせないで」と主張。ただ、小嶋は、その時に篠田から「ねっ!」問いかけられ、「うん」と答えただけだったとか。そんな大家も、その後、正規メンバーに昇格。今ではAKB48のバラエティ担当として存在感を示している。
また、第4回のセレクションでは、第2回総選挙で研究生ながら40位にランクインした石黒貴己が不合格。これは、同時期に男性とのプリクラ画像が流出したことが原因であったことが報道された。
ただ、以上のようにセレクション審査の合否の理由が表に出てくることは、非常にまれなことであり、不合格となった研究生のファンから不満が出ることは少なくない。しかし、セレクション審査をはじめたそもそもの理由は、第1回目が行われた2009年当時、振付を担当していた夏まゆみ氏が、「ちゃんと宣告することも優しさ」との発案ではじまったもの。決してただの“嫌がらせ”で審査を行っている訳ではないことも確かなことのようだ。