無法松がたけしの絵が好きで、片っ端から褒めていたところ、「そんなに好きだったらアパレルで使って売ったらどうか」とたけしに提案されてスタートしたという本プロジェクト。たけしの絵がプリントされたTシャツやジャケット、グッズなどが販売されるが、たけしの方は無法松に「コマネチのポーズもお前にあげるよ」とコマネチポーズをあしらったグッズの販売を許可するなど、全面協力したという。
だが、壇上に上がると照れもあるのか、たけしは「プロデューサーと言われましても、何をしたらいいのかわかりません。今、それを逆に聞いていたところでございます」と述べ、「わたしは一切関与しておりません」とおとぼけコメント。「とにかく宣伝してください。わたしはいろいろやることがあるので、儲かっているって聞いたら駆けつけます」と突き放し、「歴史に残るようなブランドになってほしいとはちっとも思っていませんから」と続けて、無法松を困らせた。
フォトセッションでは、報道陣のリクエストに応える形でコマネチポーズも披露。「猿じゃないんだから」と自虐。そんなたけしを横目に、無法松も「いざこのプロジェクトが羽ばたくという時に師匠がオフィス北野から羽ばたいてしまいまして……」と自虐で返してニヤニヤ。会見を17日に行ったのは、翌18日が無法松の誕生日であることに関係があるといい、無法松は「師匠から明日はお前の誕生日だろということで、この日にしてくれました。素晴らしい誕生日プレゼントを師匠からいただいた気がします」とたけしに感謝の気持ちを述べていた。
(取材・文:名鹿祥史)