「宮崎はガッカリしているでしょう。いや、それどころか憤慨しているのかもしれません」(ベテラン記者)
今回の秋季キャンプは、川崎市のジャイアンツ球場で行われた。監督、コーチ、選手たちは自宅から球場に通い「キャンプとは名ばかりの練習」(同)にすぎなかった。その練習内容はさておき、巨人キャンプをサポートしてきた『読売巨人軍宮崎協力会』に与えたショックはかなり大きい。
「クライマックスシリーズ前、巨人と宮崎側が打ち合わせをし、『日本シリーズに進出できなかったら、この日程で』と伝えていたんです。宮崎側は巨人の日本一を祈願しつつ、準備を進めていました」(関係者)
CSファイナルステージで、まさかの4連敗。巨人ナインは秋季キャンプで宮崎入りするはずだった。しかし、巨人側が「今回は申し訳ない」と“ドタキャン”を伝えたのだ。理由は明らかにされていない。
「阿部を襲った美人局事件が尾を引いていたのかもしれません。宮崎に移動すれば、原監督など首脳陣はこれまでお世話になった地元関係者にも挨拶しなければならない。『経費節減』の冗談も出ましたが、首脳陣の負担に配慮したのでは」(前出・ベテラン記者)
巨人は2011年から春季キャンプ後半を沖縄に移している。今回のドタキャンもそうだが、宮崎側は1959年から続く“良好”関係の亀裂を恐れている。
「九州一体はソフトバンクのファンが圧倒的で、宮崎も例外ではありません。読売新聞の拡販につながらないなどと強気なことを言っているとしたら、それこそ見当違いで、ホークスの人気に屈したようなものですよ」(同)
宮崎が心配してくれるうちに打開策を検討しなければ“巨人”というブランドもやがて死語になるだろう。