実は今、そんな肉好きの間で大人気なのが『BBQ検定』なるもの。バーベキューに検定? 一瞬、冗談かと思うが、れっきとした真面目な資格である。主催している日本バーベキュー協会によると「BBQ文化を普及していくための人材開発システムとして出発し、2006年の資格制定から現在まで、約3000人のインストラクターを認定してきた」とか。
日本全国で検定を実施していて、最近では応募と同時に即満員。キャンセル待ちまで出るほどの人気だという。検定には初級、上級があり、内容はとてもユニークだ。
たとえば座学カリキュラムでは「焼肉とバーベキューの違い」「もてるバーベキューとは」等を学び、実技講習では「炭のレイアウト」「分厚いステーキの焼き方」「野菜を脇役にしない」など、実際に実技を見ながら試食までできる。上級は初級合格者を対象にした検定で、BBQの指導者になれるレベルを目指すという。
「受講してBBQの見方が180度変わりましたね。炭の火加減や肉の焼き方などのテクニックはもちろん、『どうして日本のBBQは“しんどい”“面倒くさい”のか?』なんていう文化的な側面まで、かなり奥深い内容です。今までいかに適当に肉を焼いていたのかと反省しています(笑)。同じ肉でも、まるで美味しさが違うんですよ!」(30代男性の参加者)
受講者の多くは“格好いいところを見せたい”お父さん世代だが、最近は“肉好き女子”の参加も増えてきたという。一緒にパーティー気分でコミュニケーションを取るのも楽しそうだし、何より「俺、BBQインストラクターの資格を持っているんだ!」となれば、羨望のまなざしが待っているかも!?