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心臓の動悸がしばらく収まらない… 人を不安にさせる「不整脈」の正体(1)

 激しい運動をした後や人前で話す時、驚いた時など心臓がどきどきするものだ。誰しも、そうした経験はお持ちだろう。
 また、静かにしているのに突然、脈のリズムが不規則に乱れることがある。この状態を不整脈と呼ぶ。ただ、この不整脈、無害なものから命にかかわる重大な症状まで、種類が多いのが特徴といわれる。

 ご存知のように、心臓は収縮することで全身に血液を送り出し、次に拡張することで、全身から戻ってきた血液を受け取る仕組みになっている。この心臓の収縮と拡張を「拍動」といい、一般的には「脈」と呼ばれている。
 その心臓の収縮と拡張を繰り返す拍動が急に不規則になり、脈と脈の間隔が長くなると、めまいや動悸、息切れなどが起こることがある。
 ひどい時は、意識が一瞬フッと遠のいたり失神状態に陥ることもある。この状態が最も危険な兆候といわれる。
 一時的に心臓が止まっているか、または極端な頻脈(脈が速い)が起こっている可能性があるため、できるだけ早く病院で検査を受け、治療を始める必要がある。

 近年は不整脈の発作で毎年2万人ほどが亡くなるといわれ、その数は年々増えつつあるという。
 しかし、無害な不整脈というものもある。拍動のリズムが不規則になり、血圧が一時的に下がってしまい、軽い動悸やめまいが起きる。これを「期外収縮」症という。

 だが、失神や激しい動悸、息切れなどの症状が伴わなければ、特に治療の必要はないという。
 「この期外収縮というのは、脈が1泊分飛んだり、ドクンと強い脈を感じたりします。30歳を過ぎると、多くの人に起こる症状。心臓が一瞬止まったような感じがするので、みなさん不安になりますが、心配のないものがほとんど。お酒やタバコ、過労やストレス、睡眠不足などで自律神経のバランスが崩れる事で起こるのです。ただ、心配ないとはいえ、安心してもらっても困るんです」
 こう話すのは、都内で循環器系の専門医を開く医学博士・浦上尚之院長だ。

 さらに、こう説明する。
 「無害な不整脈といっても自己判断は避け、本当に安心できるのかどうか、医師からしっかり聞いてください。とにかく、不整脈の症状としてよく現れるのは動悸。それも強い動悸がしばらく治まらないときは、注意が必要です。とくに、脈拍数が『1分間に120回以上で、突然始まり、突然止まる』、あるいは『まったく不規則に速い脈を打つ』という場合は、病的な頻脈と考えられますね。脈の速い頻脈では、多くの場合、脈拍数が毎分150から200回前後まで増えます。そして、血圧が下がって脈がとれにくいほど弱くなり、息苦しさや胸苦しさを覚えて冷や汗が出たり、失神したりすることがあります。そんな状態になったら、病院での治療が必要です。それも、出来るだけ早くお願いしたいですね」

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