好奇心旺盛で天真爛漫な幼いお姫様・江(上野樹里)は、母・市(鈴木保奈美)と、姉の茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)と一緒に叔父の織田信長(豊川悦司)の元を訪れた。しかし、そこで叔父が父の仇と知った江は、どうしても信長を許す事ができずに「なぜ父を殺したか」と本人に直談判。「女には分からない男の戦がある」と信長に諭され納得。次第に人間味溢れる叔父に惹かれていく。
なんでもいいのだけど、天正元年(1573年)生まれの江姫。本能寺の変において信長が死んだとされるのが天正10年(1582年)6月2日。先週の設定がその年だとしても江は9才って事になる。いくらなんでも20代半ばの上野が演じるのは無理がありすぎ。ここは子役でいいんじゃない。それから最初、宮沢りえがお母さんかと思った。やっぱり、どう見ても出演者全員の妙な若作りがドラマ全体を安っぽくしている感じがするわ。
この先、織田、豊臣、徳川の御三家の持ち駒として何回も結婚させられ、子供をいっぱい産み、当時のファースト・レディとして波瀾万丈の生涯を送った江姫。好奇心旺盛な江を上野樹里がどう演じるか楽しみなんだけど、どうしても彼女のドタバタした撮影風景を想像してしまうの。水川あさみとスタジオでふざけていて鈴木保奈美に怒られる上野。同じ事務所の先輩・岸谷五朗に「なんで私の差し入れ食べたんですか!」とか言って食って掛かる上野。とんでもない恋バナを宮沢りえに相談して泣き、周囲を引かせる上野。なぜか見ても無いのに、そんな色々な上野樹里の姿が大河のお城のセットから透けて見えてしまう…。庶民的すぎる女優をヒロインに起用したがために、篤姫の時は感じ無かったとんでもない想像力をかきたてるドラマになってるわ。これは前代未聞の大河になりそうよ。(チャッピー)