サッカー日本代表、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、8月2日から始まる東アジア杯を戦うメンバー50人を発表した(予備登録含む)。国内組中心での選考となったが、「メンバーが代わり映えしない」との声が会見会場に溢れていた。
「ハリル監督は約1カ月間、自宅のあるフランスでのんびりとバカンスでしたからね。東アジア杯を国内組で戦う方針は以前から決まっており、本来ならばJリーグの試合をもっと直接観戦すべきだった。3月の就任以来、無休で働いて疲れていたというのが協会側の説明でしたが…」(担当記者)
スタッフが代理視察し、そのレポートを見ただけだから、選手選考にサプライズがなかったわけだ。
ハリル監督が休暇を満喫していた間、必死の戦いを繰り広げていたのが、女子代表・なでしこの面々。W杯2大会連続で決勝戦に進出した佐々木則夫監督(57)の手腕は日本サッカー協会も認めているが、監督自身、「次の(女子代表の)監督になる人には僕の(給料の)10倍は上げてほしい」とも話している。
実際、年俸はハリル監督が2億円なのに対し、佐々木監督は「1000万円にも満たない」(協会関係者)とのことで、その“格差”は歴然としている。
「本当は800万円ぐらいとの話もある。その内訳は協会からの年俸だけではなく、講演やサッカー指導などもこなし、ようやくその金額に届くそうです」(同)
女子選手がギリギリの貧乏生活を送っていることも有名だ。
国際試合、リーグ戦での集客力の差が“生活の差”となっているようだが、FIFA世界ランキングを見れば、女子は4位で男子は50位(7月20日現在)。仮に男子が東アジア大会でブザマな試合しかできなければ、佐々木監督となでしこは“待遇改善”を訴えてもいいはずだ。
「東アジア大会の舞台となる中国の武漢は、特に反日感情が強いことで有名。ただし、カナダで好成績を残した女子を考えれば、完全アウェーは言い訳にもなりません」(前出・担当記者)
佐々木監督の契約はリオ五輪まで。協会は続投の方向だが、役員待遇をチラつかせるJチームへの転向説も囁かれている。女子サッカー界のためにも、もう少し弾んでもいいのでは?