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皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、19日)3強対決はアンライバルドに軍配

 牡馬3冠の第一関門「第69回皐月賞」(JpnI、芝2000メートル)は、19日の中山メーンで行われ、直戦入口で先頭に立った岩田騎手騎乗のアンライバルド(牡3歳、栗東・友道厩舎)が、2着トライアンフマーチに1馬身2分の1差をつけて優勝。父ネオユニヴァース(2003年優勝)に続き、史上6頭目の親子制覇を達成した。勝ちタイムは1分58秒7(良)だった。

 断然人気を集めた関東馬のロジユニヴァースは、まさかの14着と屈辱的な大惨敗を喫した。西高東低といわれて久しいが、それを象徴するように関西馬が上位6着までを独占。関東の厩舎人のプライドはズタズタにされたといっていい。関東馬が復権を果たす日は、いったいいつのことになるのだろう。

 それにしても、次元の違う強さだった。岩田騎手は、「4角手前でゴーサインを出したら、(前の集団を)まとめて交わしたので、そこで勝利を確信しました。今までできょうがが一番強い競馬でしたね」と会心のレースを振り返り、全身で喜びを爆発させた。
 一方、スタンドでレースを見守った友道調教師も、ディープインパクト級の愛馬の脚力に鳥肌を立てた。「乗っている人間(岩田騎手)もすごいと感じたようですが、見ていてもものすごいと感じました」と最高の笑顔を振りまいた。
 さあ、次に狙うは2冠制覇だ。友道師は、「課題だった折り合い難もクリアできたし、とくに注文を付けるところはないですね。使うたびに強くなっていることを実感しています。距離は延びた方がいいし、ダービーが楽しみです」と確かな手応えをつかんだ様子だった。
 父、兄(フサイチコンコルド)に続くダービー制覇に向けて、皐月賞は序章に過ぎない。

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