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「地球温暖化」を覆す“異常気象”「寒冷化」の新説

 「南極の氷が増えている」米航空宇宙局(NASA)が発表した内容は世界を仰天させた。今まで「地球温暖化」は“世界の常識”とされていた。異常気象は相変わらず世界的な規模で起きているが、その原因は「温暖化」にあると信じられてきたのだ。ところが、その一方で「寒冷化」にあるとした理論が台頭し、専門家の意見が真っ二つに割れている。
 「地球温暖化を覆す新説が天文学者らから相次いで発表されているのです。衝撃的だったのは、昨年11月にNASA(米航空宇宙局)が発表した『西南極では従来の研究通り氷床が解けているが、東部や内陸部では逆に増加し、2002年から'08年にかけて全体では年間820億トンの氷が増えた』という説です。同説は従来からの地球温暖化による海面上昇説を覆しました」(サイエンスライター)

 実はロシア人科学者らは「地球は寒冷化に突入する」と主張をする人が多数派を占めている。モスクワ国立大学の美人物理学者ヘレン・ポポワ博士がその代表で、その結論を要約すると「97%の確率でミニ氷河期がやってくる」というもの。天文学と応用数学を専門とする英国の大学教授も、ポポワ博士とほぼ同じ説を唱えている。両者の根拠は「太陽の黒点が減少し、2030年頃に活動自体が現在と比べ60%低下することで、地球の気温も低下する」というものだ。
 かつて17世紀の英国では、今は全く凍らないロンドンのテムズ川でスケートをやっていたという。

 これに対して、気候変動を専門とする研究者たちは「太陽の活動が地球の気温に影響することはほとんどない」と否定しており、意見はやはり真っ二つ。
 「論争は『ハイエイタス(一時休止)現象』にも及んでいます。同現象を唱えたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は'13年の報告書で、温室効果ガスが増加しているにもかかわらず、気温の上昇が停滞しているという説を公表しました。これを真っ向から否定したのが、NOAA(米海洋大気庁)で、同現象を不適切なデータを基にした錯覚であると結論付け、地球温暖化は進んでいると主張しているのです」(同)

 現在の気象科学界に両派の“中庸”説は見当たらない。結局、“異常”であることは間違いないのだろう。
 「南極の氷が解け続け、南太平洋の美しい島々は水没する」といった、誰しも一度は聞いたことがある予測が、全て虚構だったということか。

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