第7話では部長の代々木匠(及川光博)がメインとなったストーリー。専務や社長に媚を売ってアテンドし、本社勤務、果ては社長就任まで夢見ていた代々木だが、第6話で画策したリストラ計画が社内中に露見し信用を失ったことで、Dチームの専任部長に任命されるという事実上の左遷を受けることに。代々木は八つ当たり的にDチームに憎悪を膨らませていき――というストーリーになっていた。
今回もアタルによる占いシーンはもちろん健在。代々木はもともと情熱のある社員だったものの、他の社員に揶揄されたことで上司に媚を売るようになってしまったことが明らかに。しかし、それだけならまだしも、部下を認めていないかのような行動も多々あったことから、アタルから「自分を認めて欲しいなら、まずは相手を認めろ」と指摘され、「どんなことでも諦めずに続けられることが才能だ」と諭される場面があった。
「本作は前回の第6話を除き、2ケタ視聴率を安定して獲得している人気作です。Dチームの社員たちがアタルに占われ、自分の持っている問題や周囲との軋轢を解決していくストーリー。現代社会で誰もが抱えている悩みであることも多く、社員たちの悩みの本質を突くアタルの言葉について、『心に刺さる』と感じる視聴者が多いようです」(ドラマライター)
また、人気の理由のひとつには「予定調和」があるという。
「実は本作と並んで安定した視聴率を取っている作品に『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)があります。『ハケン占い師』と『家売るオンナ』の共通点は予定調和。『家売るオンナ』では毎回、特殊な悩みを抱えた客に、北川景子演じる主人公が誰も思いつかないような理由から特殊な家を売りさばくというパターンになっています。『ハケン占い師』も、悩みを抱えた社員がそれに耐えられなくなり、周囲と溝ができてしまう。それを察したアタルが相談に乗り、解決するというパターンが毎回続いていますが、『飽きた』というネガティブな感想はほとんどなく、『自分のことや人間関係で悩んだ時に観ると良い意味で突き刺さるものがある』『毎回身に染みる言葉をくれるからじんとくる』という、作品を評価する声が殺到。ドラマの演出で人を傷つけることなく、登場人物同様悩みを抱えた視聴者を救済するようなストーリーが高評価を得ています」(同)
次週はDチームの社員がアタルを占うという展開が予告されている。今後も注目したい。