在阪の社会部記者が言う。
「実は、この現象が表面化したのは4月中旬のことなのです。ミナミのガールズバーで、15万円の高額請求を断った大学生が殴る蹴るの暴行・監禁の末にキャッシュカードを奪われ、十数万円を引き出される事件が起きた。この事件では経営者と店員の18歳少女が逮捕されたが、なりふり構わぬ犯行ぶりが捜査員らをあ然とさせたほどなのです」
ちなみに、同店系列店では3月以降、同様の被害が多発し、大阪府警南署が内偵を進めていたというが、恐ろしいのはこうした店が界隈に増殖している点。
「ガールズバーだけでなく、今ではキャバクラでも同じ手口を使う店が出始めている。ボッタクリ店の大半は、ミナミの路上で読モ(読者モデル)風の女性が客をキャッチ。『60分2500円のみ』とのフレコミだが、帰り際には女の子のドリンク代や高額の自動延長代が加算され、目が飛び出るような金額を請求されるケースが絶えないのです」(同)
また、この手の店は金目のモノならなんでも強奪するらしく、装飾品まで奪われる被害が続発中という。
「指輪やブランド品まで奪われたとの話も聞くが、ウチの常連客の中にはキャッシュカードで金を引き出された揚げ句、『全然足りない』と時計まで奪われた者がいる。キャバクラの黒服と客が『言ってた値段とちゃう』とつかみ合っているのを見たことも、一度や二度ではない」(バー店員)
もっとも、気になるのはなぜ今、こうした凶悪店が急増しているのかということ。その原因を在阪の風俗ライターがこう話す。
「考えられるのは、客引き行為を全面禁止する条例の影響です。この条例は今年6月から施行されているが、罰則が科せられるのは10月から。そのため、ボッタクリ店が最後の一儲けを企みだしたということ」
卑劣すぎる営業は、秋まで続く?