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6億円強奪事件カンボジアで主犯格拘束の一方で 裁かれた実行犯の分け前の使い道

 昨年5月、東京・立川市の警備会社『日月警備保障』で現金約6億円が奪われた“6億円事件”に、9月15日、大きな動きがあった。主犯格の一人とされる男が逃走先のカンボジアで身柄を拘束されたのである。男の名前は西沢健司(44)。事件直後から海外に逃亡しており、警視庁は逮捕状を取ってICPO(国際刑事警察機構)を通じて国際手配していたのだった。

 その一方で、10日からは東京地裁立川支部で実行犯である渡辺豊被告(42)の裁判員裁判が行われていた。
 「法廷に現れた渡辺被告は終始猫背でうつ向いており、共犯らが証人出廷しても顔を向けることもなく、意識して目を合わせないようにしているようでした。メガネに白いシャツ、ジーンズと、格好も小綺麗。報じられていたコワモテの風貌とはほど遠い“草食系男子”に見えました」(司法記者)

 渡辺被告は、事件当日に勤務していた警備員に大けがを負わせたことについて「もみ合いの中で刺さってしまった」と主張。また、調書でも「警備員は抵抗しないように教育されていると聞いていたが、気付かれると大声で叫び出し、飛びかかってきて両腕で体をつかんできた。話が全然違う」と、気が動転した上での犯行だったとしている。

 さらに、加担したいきさつについても「軽い気持ちで『やりますよ』と言ったので断れなかった」と、乗り気でなかったかのように話す渡辺被告。しかし、証人出廷した共犯者は、事件後の渡辺被告の様子についてこう語ったのだ。
 「犯行後に渡辺に会ったとき、国内犯罪史上最高といわれる被害額について『もし抜かれたらまたやりますよ』って言ってました。そんな話しないほうがいいよ、と言うと、渡辺は私に『ビビってるんですか? 人を刺す感触は忘れられないです。クセになりますよ』と」

 そんな“ノリノリ発言”を暴露された渡辺被告は、うなだれるばかりだったという。
 「3000万円程度の分け前のうち、デリヘル利用14回、計66万円を使っていることも明かされましたしね。他にも“強盗のカネ”だからと、約700万円は重りをつけて海に沈めた、と語っていましたが、残りのカネの使い道はわからないままです」(前出・司法記者)

 渡辺被告には懲役20年が求刑されている。強奪金のうち約3億6000万円の行方については完全に不明。西沢容疑者によって明らかになるか。

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