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首位攻防戦より面白い! 阪神・和田監督vs中村GMの主導権争い

 もどかしい戦いを続けている阪神が今オフの補強に向け、すでに動き始めていた。米アスレチックス傘下でくすぶっている中島裕之内野手(32=元西武)の獲得を目指し、関係者との接触も終えているという。

 中島は2013年の渡米以降、悶々とした日々を送っている。だが、西武在籍11年間の通算打率は3割強。阪神は、これまで中島にラブコールを送ってきたとされる楽天、DeNAを大きく突き放した格好だが、この迅速な補強準備には“覇権争い”の様相も隠されていた。
 「中島獲得の仕掛け人は中村勝広GMと見て、まず間違いないでしょう。関係者とも接触しているとのことなので、楽天、DeNAは諦め、中島争奪戦から撤退する可能性も出てきました。中島がこのまま阪神入りする可能性がかなり高いと思います」(球界関係者)

 しかし、中島のポジションは遊撃。阪神の正遊撃手は主将・鳥谷敬がいる。二塁には西岡剛、今季ブレイクした上本博紀もおり、一塁と三塁にはゴメス、今成亮太、新井兄弟。二軍にも将来性豊かな北條史也が控えている。戦力がダブついても中島を獲るということは、現場指揮に不安を感じているからだろう。
 「和田豊監督は続投の方向ですが、中村GMと必ずしも意見が一致していません。例えば福留孝介は中村構想には入っていませんでしたが、和田監督のたってのお願いで獲得したんです。その福留を使い続けるのならまだしも、和田監督はスタメンから外したりもする。福留自身が不振に陥っているせいもあるが、フロントから見れば、起用法に一貫性がないと映るわけです」(前出・関係者)

 福留は'13年から3年契約を交わしているが、途中解雇の可能性も伝えられている。和田監督は福留の復活を信じているだけに、福留の処遇を巡って“中村構想”にかみついて来るかもしれない。
 「現場が欲している戦力は中継ぎ投手。クローザーの呉昇桓につなぐセットアッパーが足らず、ベテランの福原、安藤が連投しています」(在阪記者)

 7月末のトレード期日直前、中村GMは前ヤンキース傘下3Aのセットアッパー・建山義紀を獲得したが、調整不足でいまだ一軍に上がってこられない。福原、安藤を連投させる和田采配は“中村構想”への当てつけともいわれている。
 内紛は阪神のお家芸。

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