この惑星は、天秤座の方向に20光年離れた赤色矮星「グリーゼ581(Gliese581)」の周りを公転する惑星「グリーゼ581d(Gliese581d)」。地球の7倍の質量を持ち、大きさは約2倍。この惑星は太陽系における地球のように、水が沸騰してしまうほどに暑くなく、常に凍ってしまうほどには寒くない位置を公転している。
しかし、太陽放射が地球の三分の一しかないことや、地球と違い自転と公転周期が同じで、一方の面だけが常に太陽の方を向いている形になる(地球における月のような状態)ため、当初は生命が生存できないのではないかとされていた。だが、新たに考えられた結果によるとグリーゼ581dはCO2の厚い層に覆われているため、太陽となるグリーゼ581よりもたらされる光も地表に届き、温室効果ガスのお陰で熱が逃げにくくなっているという。研究チームによると、この惑星は海や雲、降雨が発生するほど暖かいとされる。そのため、地球のように生命体が存在するための十分な条件を備えていると結論づけられた。
現在、「地球から一番近い、地球外生命体がいるかも知れない」この惑星に、地球からメッセージを送るプロジェクトがオーストラリアで行われている。『Welcome to HELLO FROM EARTH』と名付けられたこのプロジェクトは、公式サイトから全世界の誰もがメッセージを送る事ができる仕組みになっている。メッセージは160文字以内。NASAの協力を得て、キャンベラのディープ・スペース・コミュニケーションズ・コンプレックスより発信される予定。ただし、到着までに約20年はかかる見通しだという。
メッセージは8月24日まで受け付けている。あなたも20光年先にいるかも知れない宇宙人に、ラブコールを送ってみませんか?
公式サイト:【Welcome to HELLO FROM EARTH】
http://hellofromearth.net/
メッセージは以下のページから
http://hellofromearth.net/gliese581d/register/index.htm