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広島カープ独走か 原巨人の造反者続出の“緊急G態”(2)

 “旧エース”の内海哲也は10戦目にして、やっと今季初勝利を挙げたほど。杉内俊哉は(6月2日現在)5勝を挙げているが、「ピンチになると、変化球ばかり」と対戦チームは全く脅威を感じていない。
 「巨人に限ったことではありませんが、ベテランは登板間隔のズレの調整に苦労しています。若い菅野はキッチリと間隔を守られ、最多勝の初タイトルに近づいていく。大竹の二軍降格も囁かれています」(同)

 もしも大竹が肩痛を再発させるようなことになれば、フロントも黙ってはいないだろう。大竹は球団創設80周年を優勝、日本一で飾るため、フロントが総力を挙げて獲得した投手。原采配に対し“現場関与”という事態にもなりかねない。

 野手陣に関しても、悲観的な情報が多い。
 「主砲の阿部慎之助が打たないと、このチームは全く盛り上がらない。長野久義の不振も気掛かりです」(前出・スポーツ紙記者)

 5月30日、原監督は不振の長野を直接指導した。『スタメン9番』という屈辱を味わった長野は、指揮官の言葉に熱心に耳を傾けていたが、復調のきっかけをつかんでいない。
 「この先、アンダーソンや売り出し中の橋本到も帰ってきます。ペナントレースに戻れば、指名打者のセペダが左翼に入り、長野のスタメン落ちが予想されています」(前出・ベテラン記者)

 長野は野手陣のリーダー格でもある。スタメン落ちが荒療治となり、打線爆発の起爆剤になればいいのだが、「なぜ、打率2割にも届かないセペダを外さないのか?」の声もあり、起用法への疑問がいつ爆発してもおかしくはないという。
 「近く、巨人が直面するのは外国人枠の問題です。セペダの加入により、アンダーソン、ロペス、セドン、マシソンのいずれかを二軍降格させなければなりません。不振のセドンを外す声が有力ですが、杉内、内海の両左腕が今のままなら、同じ左腕のセドンを残す必要性もある。巨人ナインはセペダを指して、『国賓だから』と皮肉を言っていました」(巨人担当記者)

 外国人枠で難しい選択を迫られているのは、広島も同じだ。野村謙二郎監督は夫人の出産のため一時帰国していたミコライオの一軍昇格と同時に“第5の助っ人”ロサリオの降格を再び決断した。救援投手の頭数を揃えたいとの理由だが、外国人選手たちからは疑問の声は出ていない。自らを「ケニー」と呼ばせ、試合中でも直接アドバイスを送るなどして信頼関係を築いているためだ。

 この先、広島も多少の失速はあるだろう。だが、この対話と信頼関係が巨人の追撃を跳ね返しているのだ。

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