「同書は20万部のベストセラーで、石原の懐に入った印税は2500万円とも言われる。にもかかわらずあの発言をしたとあっては、出版社から印税の返還訴訟を起こされても文句は言えない」(出版関係者)
「ふぞろいな秘密」は06年12月に発売され、石原が過去の赤裸々な男性関係を暴露したこともありベストセラーに。ところが、石原は番組内で、取材などのやりとりがなく、ゴーストライターが書いたと思われる原稿が出版社から送られ、原稿の修正を要求したが、そのまま出版されたことなど内情を暴露。「かいつまんで話すと、私は書いてない」と断言した。
これに対し、双葉社はマスコミ各社に対しファクスで「全くの事実無根。契約書も交わし、証拠書類も多数ある」、「独断で出版した事実は一切ございません」と真っ向から反論。フジに抗議し、番組の中での謝罪を求めた。
「双葉社はSMAPに謝罪させることを求めたようだが、SMAPの所属事務所ジャニーズとの関係からフジはそれは簡単には飲めない。となると、放送倫理・番組向上機構(BPO)に話が持ち込まれることになるが、フジは放送前に石原の発言内容が事実かどうかを双葉社に確認せず、そのまま放送してしまったのだろう。これでは厳しい立場になる」(民放のバラエティー番組関係者)
とはいえ、フジにとってSMAPは重要な“ドル箱”。何としても番組を守るかと思いきや、そうはならないようだ。
「少し前までなら、『スマスマ』は平均視聴率20%の看板番組だったが、最近、ファンに飽きられたのか15%を割り込むことが多くなった。他局でのSMAP関連番組も数字が思ったように稼げず、“SMAP神話”が崩壊しかけている。制作費もかかりすぎるため、問題となっていた。BPOに問題視されれば、番組打ち切りの可能性も十分にある」(フジテレビ関係者)
そうなると、他の大物タレントも“リストラ”に怯えることになりそうだ。
「次に打ち切りが検討されそうなのが、大物お笑いタレント絡みの番組。いずれも、ギャラの高さが制作費を圧迫している。長年番組をやっているので、ギャラを下げることができずに困っていた。SMAPの番組を口実にすれば体よくリストラを断行できる」(同)
石原の“プッツン発言”はSMAP以外の芸能人にも多大なる損害を与えそうだ。