新ジャンル「演歌 TRAP」をコンセプトに掲げる同曲は、m.c.A・Tがプロデュースを担当。シングルには、パンダ愛を歌った「DO THE パンダッ! feat. MAGiC‘PANDA’BOYZ」も収録され、この2曲を引っさげて、RGは6月24日にリリースパーティ「RGあるある歌謡祭」を「代官山UNIT」で開催予定だ。今回はそんなRGを直撃。同曲の魅力や音楽活動について話を聞かせてもらった。
—— 今回発売するシングルについて教えてください。
RG:100%どころか、200%のものができたと思います。内容的にはかっこいいトラックに演歌を乗せたデジタル演歌です。僕がコンセプトをm.c.A・Tさんにお伝えしたところ、それが200%になって戻ってきたという感じなんです。期待してください。
—— コンセプトもご自身で考えたんですか?
RG:そうです。三波春夫さんになりたいと思って。1960年代に三波さんが歌った「世界の国からこんにちは」みたいな曲になればいいなって。一応東京オリンピックもありますし。三波さんの詞の「世界の国からこんにちわ」って、あの詞はいいねって言うところから入って、「こんにちわ」に匹敵する言葉はないかと考えて「いただきます」です。世界に同じような言葉がない素晴らしい言葉だなって。美しい日本語だなって。
—— カップリングは「DO THE パンダッ! feat. MAGiC‘PANDA’BOYZ」ですが、パンダに着目した理由は?
RG:単純に流行っていますからね。シャンシャンとか。シャンシャンブームにゴリゴリ乗っかろうという意図です(笑)パンダは今、国民の孫みたいな存在ですよ。すべてマーケティングに基づいた視野でコンセプトも考えています。
—— シングルを出すきっかけはどこから?
RG:藤井隆さんや椿鬼奴とユニットを組んでやってきたんですが、最初は洋楽のカラオケばかり。鬼奴と僕は「いつか紅白に出たい。歌で食べていけたらいいね」という夢を薄ら抱くようになっていましたから、紅白に出るためには自分の歌が必要。それで藤井隆さんがいろんな人脈を当たってくれて今回デビューにこぎ着けたんです。
—— 紅白には出れそうですか?
RG:先ほども言いましたように、いろいろマーケティングしていますから(笑)今のところ大丈夫じゃないかと思っています。
—— 藤井さんはじめ、スタッフさんたちからのこの曲への反応はどうですか?
RG:あまりにも変なものができたという感想です。変わったものができたって。藤井隆さんが主宰するレーベル「SLENDERIE RECORDS」のコンセプトがダンスミュージック。最新ダンスミュージックでそこに演歌が残っている。しかもEテレでも流せるという内容。大人から子供まで幅広い人が楽しめる内容になっていると思います。
—— お笑いと音楽。どちらがRGさんに向いているんでしょう。
RG:そんな歌とかお笑いとかジャンル分け自体がばかばかしいことだって……そうキングコングの西野(亮廣)も言っていましたよね(笑)肩書き自体ばかばかしいって。
—— 過去芸人さんたちが音楽に進出して大ヒット曲をたくさん生み出していますが、今回の曲はそれらと負けず劣らずの結果が出せそうですか?
RG:すごく近くに(オリエンタルラジオの)「パーフェクトヒューマン」という目指したいものがありますからね。あれはうらやましいですよね。子供がいっぱい歌っているし、クラブでもかかっていたりしますね。目標は海外です。ピコ太郎さんとか、「江南スタイル」とか、一時期アジアが海外のマーケットを席巻しましたよね。「上を向いて歩こう」みたいな感じでビルボードを目指したいです。
—— 海外では売れそうですか?
RG:日本の変なものとして扱ってもらったら手応えはある気はします。そこもちゃんとマーケティングしているんです(笑)Psyさん、坂本九さん、坂本龍一さん……そういう方々に負けないように。リリース後はワールドツアーもやってみたいです。
—— 今回はHGさんは絡んでいない?
RG:絡んでいないですね。あいつはあいつで「YOUNG MAN」を一回カバーしてミュージックステーションに出ているんで。一回日本中を虜にもしている。うらやましいです。自分も同じ舞台に立ちたいです。今回、日本のいろんなものを曲にぶち込みましたし、ぜひ、みなさんに聞いてもらいたいです。
(取材・文:名鹿祥史)