−−ターニングポイントはやはり、“めちゃイケ”ですか?
「2009年までコンビだったんですけど、解散してすぐに『(爆笑)レッドカーペット』(フジ系)でネタが引っかかって、2010年の頭から月1で出られるようになったんですね。けど、番組が終わっちゃって、“レッドカーペット芸人”の枠に入ることもないまま、“めちゃイケ”になった流れですね。じつは今のキレ芸って、“めちゃイケ”オーディションの日に生まれたんですよ。その日は、昼に別のオーディションがフジテレビであって、“めちゃイケ”が夕方だったんで、近所のファーストフード店で4、5時間ぐらい、事務所の先輩の永野さんと時間を潰してたんですよ、芸人の悪口ばっかり言って(笑)。そしたら、だんだん永野さんに感化されて、いい具合にアイドリングできちゃって、その勢いのままオーディションに行って、キレ芸に入ったんです。だから、キレ芸の最初のほうは、口調が永野さんなんです、当時の」
−−その“めちゃイケ”のドッキリから誕生したバボドコロとしても、この夏は忙しくなりそうですね。
「お台場の“合衆国”(※1)があってから、“夏=トミドコロ”みたいなイメージがついて、今の高校野球の番組も4年目ですし(※2)。今年の夏はバレーと野球で、訳わかんないですね。バボドコロとしてももう稼働してるんですけど、これからさらに暑くなるから、キツいでしょうね。(かぶりものを)軽量化したり、通気性を考えたりはしてるんですけど、10分に1回は裏行って、水飲んで、汗拭いて、そういう対策はしてますけど、会場でいちばん最初に救急車で運ばれるの、僕かもしれないです(笑)。でも、スポーツは全般好きなので、うれしいですよ、こういう仕事は。テレビ観てる人と同じ目線で伝えられると思いますし。バボドロコは(着ぐるみを)かぶってるので、どこ見てるかわかんないじゃないですか。だから、けっこう女子の選手、見てます(笑)。めっちゃキレイですよ! 男子もね、世界で戦ってるだけあってガタイがハンパないですけど、選手もバボドロコに興味を持ってもらって、ハイタッチしたいっすね」
−−今年2月の“めちゃイケ”では、電話で交際中の彼女に別れを告げさせられましたが、その後は?
「収録が終わって急いで、『“めちゃイケ”の企画で…』って電話しました(笑)。その彼女とはじつは1度別れてるんで、今回はちょっとキレられたんで、ほんっとヤバかったんですよ! 相手は年下の一般の人ですけど、一緒には『ゼクシィ』(結婚情報誌)のCMは観れないですね(笑)」
−−最後に、今年下半期の目標を聞かせてください。
「芸人やって来年で10年目になるんですけど、芸人として考えてることが、じつは春ぐらいからあって、その考えを実現させます! 同じ事務所のサンド(ウィッチマン)さんは、ずっとネタを作って、ライブツアーをして、そういうのを近くで見てるんで、ネタが強かったらずっと芸人としてやっていけるんだろうなって思ってて。僕も武器、ネタがほしいなって。このお笑い氷河期を乗り越えられるネタを身に付けるために、動こうかなぁと覚悟を決めました。年末までに、明らかになるでしょうけど…」
(※1) フジテレビ主催の『お台場合衆国2011』で、「合衆国抱きしめ隊長」に就任して、“トミドコロの夏ハグ〜日本をひとつに、抱きしめ大作戦〜”の企画に挑戦。30日間で5万361人とハグをして、ギネス記録に認定された。
【プロフィール】'82年5月生まれ、千葉県出身。『高校野球全力応援TV ガチファン』(チバテレビほか)にレギュラー出演中(※2)。グレープカンパニー所属。09年からピン芸人に。
(次回は15年8月最終週に更新)