対象となるのは、お昼の帯番組。24年間放送されてきた小堺一機(59)司会の『ライオンのごきげんよう』が打ち切りになります。
「決断の背景には、やはり視聴率の低迷と制作費削減があるからです。小堺のギャラは放送当初1本30万円だったが、その後、右肩上がりを続け、今では1本120万円オーバー。週に約600万円も支払っていたんです」(テレビ事情通)
今回の番組打ち切りを通告したのは先月末のこと。
「小堺は、この番組以外、ほとんど仕事をしていない。所属事務所とフジは、かなりモメたそうです。最終的に『バイキング』の週1回の通常レギュラー枠を担当することで落ち着きました」(制作関係者)
フジが大ナタを振るう番組は、他にもあるという。なんと、52年の歴史を誇る“昼ドラ”(東海テレビ制作)も来年3月で終了するのだ。
「『真珠夫人』、『牡丹と薔薇』など、ドロドロした愛憎劇を売りにした作品が社会現象になり、また『幸せの時間』では過激な性描写が世間の注目を集めた。いずれにせよ低視聴率と高騰し続ける制作費をフジが支えきれなくなったためです。今やドラマの制作費は1本1500万円〜。1話30分なので1時間で3000万円〜。スポンサーも付かないのが現状で、赤字垂れ流し番組となっていた」(テレビ関係者)
この2番組を打ち切ったあとの番組編成だが、坂上忍が司会を務める『バイキング』を2時間番組にする方針で調整中だという。
「1時間当たりの制作費は1000万円〜。これを1500万円にして2時間ものを制作する」(制作幹部)
ところが予期せぬ事態が発生中だという。
「スタッフがなかなか集まらないんです。日テレやテレ朝、TBSの情報番組よりギャラを1.5倍にしても来ない。信用の問題ですよ。番組が長く続く保証は、今のフジにはありませんから…」(放送作家)
大改革の前に信頼回復か。