「普段は卓球と縁もゆかりもない報道陣が集まったのは、愛ちゃんの口から錦織とのことを聞きたかっただけ。それがいきなりプライベートを質問すれば退場ですからね。会見場がシラけるのは当然です」
13日の福原の記者会見をそう振り返るのは、週刊誌記者。大会関係者の緊張ぶりは異様なほどで、ガードされた愛ちゃん本人が苦笑するほどだった。大会がスタートしてからもその姿勢は変わらない。
幸いというべきか、愛ちゃんが10歳でマークした史上最年少の勝利記録を8歳で更新した平野美宇ちゃんという新たな天才卓球少女が出現。2人のツーショットでお茶を濁したものの、卓球より、大人になった福原の本心が知りたいマスコミ関係者のイライラは一向に解消されそうにはない。
ところで、あの原宿デートはなぜスクープ撮できたのか。2人は関係者を同伴、スポーツショップをのぞきカフェに入るなど目立っていたのは確か。激写専門のカメラマンが解説する。
「一般の人から知らされて、カメラマンが駆けつけたとは考えにくい。憶測の域を出ないが、この日の行動を事前に知っていた人物がリークした可能性なしとは言い切れません」
さて、福原の本業。混合ダブルスでは準決勝進出、女子ダブルスでは16強入りと順調に勝ち上がっている。スポーツ紙デスクがこう言う。
「福原のこの大会の目標はシングル。まだタイトルを取ったことがなく、ベスト8が最高。国内では研究されつくしている分厳しいが、そろそろ勝っておかしくない。いや、勝たないといけない」
一方の錦織。現在の世界ランクは59位だが何度も格上を破っている。すでにオーストラリア入りしているが、途中棄権した前哨戦の右腕の回復具合が気になるところだ。
「連戦が当たり前のテニスプレーヤーの多くは、いつもギリギリのところで試合に出ている。錦織も例外ではなく、前の試合でも痛みが出れば棄権すると言っていた。トレーナーがついていますから、対処の仕方はマニュアル化されている。本人が『筋肉がパンパンに張っている感じに近い』と言っていたように、筋肉痛に近い。1週間あれば(痛みは)消えているはずです」(テニス関係者)
昨年の全米オープンで日本人選手では実に71年ぶりに4回戦に進出。トップクラスの選手から「トップ10入りは間違いない」とその実力を認められ、現地でも注目選手の1人に挙げられている。スポーツ紙テニス担当記者の話。
「まだ体ができ上がっていないから、これからも故障はあるでしょうが回復力もすごい。活躍が期待できます」
福原との関係はどうなのか。先の担当記者はこう言う。
「アメリカでの生活が長いだけに、錦織本人が意識しているかどうか。愛ちゃんに誘われたから付き合ったぐらいの軽いノリだったのではないか。周囲も気にしているフシは全くない。あくまでプライベートなことですから」
錦織がワールドワイドなスポーツビジネスで億単位のカネに結びつく金の卵なら、福原も一家の生活がその肩にかかっている。18日に福原は大会終了、錦織はその翌日から今シーズンの四大大会初戦を迎える。2人の仲が本業同様、すれ違いにならないといいが…。